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ふと気がつくと「自分との対話」をくり返している

2012年1月12日(木) 7:31:21

依然「強制オフライン」からのリハビリ中。

グアムにはマックもスマホも持たずに行ったのだけど、そうすると「何もすることがないときに思わずスマホを見てしまう」とか「ホテルで暇なときに思わずマックを開いてネットに繋いでしまう」ということができない。しかも家族もおらず、まったくの孤独を朝から夜まで体験することになる(夜は友人とご飯した)。

そうすると、どうしても「自分と話す」ようになる。

ふと気がつくと「自分との対話」をくり返している自分に気づく。

いろんな対話がなされ、心の中に並べ直してみた「自分の在りよう」をひとつひとつ手にとって再確認する作業が自然と始まる。そして忘れていた想いや封じていた意志を再発見する。

そんな貴重な時間。

この作業が実に楽しかった。もっともっと自分と対話していたかった。

だからリハビリが必要。
トウキョウでの毎日は「自分の孤独を浸食する物事が連続して起こる過程」なので、どうしても「自分との対話」の続きができない。もうちょっとだけでも対話を続けたい。なのでまだトウキョウ・ペースに戻さない。ゆっくり対話を続けたい。半月くらいかけてゆっくり自然に。


そんな中、1月11日を迎えた。

あの大震災の日から10ヶ月。
毎月11日は「助けあいジャパン」の定例懇親会。昨晩は懇親会前に2時間半の「サイト編集会議」が行われた。

写真はみんなで案を出し合って壁に貼り、検討しているところ。
20人以上集まり(いろいろな職能の有志たち)、いろいろな意見が出た。

中で一番強く気づかされたこと。

震災当初、日本は沸騰しきっていた。
人々の熱い思いが渦巻いていたし、動きも速かったし、不正確な情報も飛び交っていた。

だからこそ、「助けあいジャパン」のサイトは、「淡々と冷静に」なるべく正しい情報を提供し続けよう、と、あえて静的なサイトに仕上げようと佐藤澄子さんと話し合った記憶がある。

でも、10ヶ月経った今、人々の方が、震災に対して「淡々と冷静、かつ静的」になってしまった。

そのとき、サイトは静的ではいけない。
もっと熱を伝えないといけない。
忘れかけている人を引き込むものでなければいけない。
あの震災を過去にせず、いっしょに未来をつくらないといけない。

サイト・リニューアルのトーン&マナーは「熱を伝える」だ。

なんか迷いが吹っ切れた。
とてもいい会議だった。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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