一番年下の、貴重な親友

2011年10月24日(月) 10:46:45

昨晩は結婚披露パーティーに参加してきた。

パーティーと名のつくものはすべて苦手で、基本的には出席しない。
もともと人見知りだし、大勢ヒトがいる場所が嫌いだし、いろんなヒトと薄い会話を続けるのも苦手。だから出席したとしてもたいてい壁際でオブジェ化している。「ひたすら酒を飲んで時間をやりすごすおっさん」という名のオブジェ。

そんなに苦手なのに、昨晩はどうして参加したか。

ボクにとって一番年下の親友(女性)の結婚披露だったからである。

彼女は、後輩とか部下とかではなく、対等な関係。でも年齢は20歳弱離れている。そしていつもいろいろ教えられる。会うのは半年に1回くらいなのだけど、毎回、人生へのまっすぐな向き合い方や優先順位を思い出させてくれる貴重な親友。

出会ったのはブログである。

確かボクの読者の方に「このブログ、佐藤さん、きっと好きです」と教えてもらったのだと思う。
7〜8年前に彼女が書くブログを読み始めた。一読、気に入った。1ファンとして定期的に読み続けた。アクセスはそんなに多くないブログだと思う(いや、むしろかなり少ない)。仕事的にも人生的にもボクとの接点はまるでない。20代(当時)の女性の等身大の毎日の日記。でも考え方がすっきりしていてとてもいい文章が綴ってあった。

そうして毎日のようにブログを読んでいたある日、そのブログの中の記述で、どうも彼女もボクのブログを読んでくれているらしいのがわかった。「へー奇遇だねぇ」と思ったけど、こちらから連絡を取ることもなく(まぁ急におっさんがナンパメール送るのも迷惑だしな)、なんとなくつながっている、みたいなゆるい感じを一方的に楽しんでいたのである。あちらはボクが読んでいるなんて思ってもいないみたいだったし。

それから1年近く経った約5年前のある日、ある店(割烹)についてボクが書いたブログに、彼女が彼女のブログ上で反応したのである。「お」と思って、ボクも自分のブログ上でさりげなく反応した。彼女はびっくりしたようで、すぐまたブログ上で反応があった。そんなやりとりがあった数日後、彼女からおずおずと初メールが来て、じゃあそのうちご飯にでも行きましょう、ということになったのだった。

って、まるで深い恋愛関係の始まりみたいだw

でも、奥さんも読んでいるこのブログである。そしてきっとこんな馴れ初めを書いたら新郎もチェックしに来かねないこのブログである。やましいことはないからこうして書ける。年の差はあるけど、本当に「親友」なだけである。

というのも、ブログを書いてない人はわからないかもしれないが、「ブログを毎日のように読んでる同士」ってちょっと特殊なのだ。

会ったことはないけど、お互いの日々の行動や想いや喜びや悲しみをお互いに熟知している。お互いの生活環境もわかっているし、考え方もわかっている。まぁだからこそ恋の始まりもありえるのだけど、でも、逆に「お互いの生活で大切にしていること・大切にしないといけないこと」もよくわかっている。そこはお互いに尊重しあう。ボクも踏み込まないし、彼女も踏み込まない。

まぁそんな風にして「ご飯友達〜親友関係」が始まったですね。
それから5年くらい。半年に一回くらいずつ思い出したようにどちらかが「そろそろご飯でも行こうか」と誘う。利害関係ゼロ。社会的接点もない。性別も年齢も意識しない。ブログで近況もわかっているから、社交辞令も何もなく打ち解け、ただ美味しいご飯を食べる仲。

そんな彼女の結婚式である。経緯もリアルタイムでそれなりに知っている。
彼女以外の友人がひとりもいなくても、出席者の中で圧倒的に年齢が上で「誰だろうあの圧倒的に年長なおっさん」と訝しがられても、燃え尽き系で気力がなくても、そして根っからのパーティー嫌いでも、まぁ新婦側の友人として参加するのである。

ずっと壁際でオブジェ化していたが、彼女のお父様やお母様がいろいろ気を遣ってくださり、話しかけてくださった(ボクの本なども読んでくださっているようだ)。彼女の親友たち(女性)も何人か声かけてくれた。そのうえパーティー自体がとても穏やかでシンプルで素晴らしいものだった。彼女らしいな。めでたい。めでたい。

というか、「良いソーシャルグラフ」というのをリアルに目撃した感じだったなぁ。彼女は本当にいい友人たちに恵まれている。年齢的に確実に先に死んでいくであろう身としてはなんだか安心 ←保護者目線w

ちなみに、控えめに言っても超美人な彼女である(誇張なし)。
ウェディング・ドレス姿は、ホント、目がつぶれるかと思ったよw

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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