共有欲という基本的欲求

2011年10月23日(日) 14:40:06

燃え尽きがなかなか治らず、なんだか前向いて進めない毎日だが、作業量はわりかしこなしている。

それでもこの土日くらいゆっくりしようと思い、録り溜めていたテレビ番組などを観て過ごした。

録画していた「ようこそ!先輩」とか「アメトーク」とか「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」とか「クローズアップ現代」とか、次々に観ていったのだが、なんだか不思議な感覚があった。

録画した番組を観ているのが、なんだか“寂しい”のだ。
つまらない、に近い。番組は面白いのに、である。

なんだろう、この感覚・・・と、心の中を探って行ってわかった。どうやら「友人や知人と共有できないのが寂しい」のである。

つまり、リアルタイムで番組を観ていれば、ツイッターやフェイスブックに感想を書いて共有し、みんなと同時に感想を言い合ったりできる。感想を言い合わなくても、なんか「いまこれ観てるよ!面白い!」とかみんなに言える。

それが言えない。ずいぶん過去の番組だったりするので言っても意味がない(誰も追体験できない)。そして、それぞれの番組がなかなか面白く、思わずボクのソーシャルグラフにいる人々と共有したくなるものばかり。うーむ。共有欲がむくむくとw

まぁこれこそ「明日の広告」や「明日のコミュニケーション」に書いた「ネオ茶の間」なのだが、それにしても共有できないことがこんなに寂しいとは自分でも意外だったな。

共有欲って、マズロー的には「社会的欲求」なのだろうけど、ソーシャルメディアがインフラとして当然のものになるころには、この共有欲は生理的欲求や安全欲求と近くなるくらい基本的なものになっているのかもしれないなとちょっと思った。

そして、広告的にいうと、これからの企業は「共有欲を起こさせる番組を提供すること」がより重要になってくるだろう。その番組がどのくらい共有されるかが、CM認知に大きく影響を与えるからだ。

そしてもちろん「発信元への共感」を得る良質な番組を(視聴率に関係なく)提供していることも重要になったりするとかも思うのだけど、それらはまた別の機会に。

まだまだリハビリ的な更新なので。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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