ザッツ・エンターテイメント!「ABTオープニング・ガラ」
2011年7月22日(金) 13:51:23
さすがアメリカ。エンターテイメントのツボをよくわかっている、という感じ。
演目の並びもいいけど(モダンとクラシックが適度に融合)、それぞれのダンサーが競って大向こうウケを狙い、しかもきっちり大ウケを取っていく。すごいなぁ。ニューヨークで毎晩鍛えられているうちにこうなっていったんだろうなぁ。ブロードウェイをはじめレベルの高いエンタメが客を取り合っているニューヨーク。生半可な楽しさでは客を呼べないからね。
まぁヨーロッパ的な芸術の匂いというよりは、本当に「ザッツ・エンターテイメント!」な感じなのだけど、これはこれでボクはたまらなく好きだ。バレエが全部これになったら困るけど、でも、好き。
今回の来日はABT最高のメンバーがほぼ揃っている。特に男性陣。
昨晩はその初日の「オールスター・ガラ」。実に華やかだった。
印象に残っているのはミルピエ振付の「トロイカ」、カレーニョの存在感バリバリな「ディアナとアクテオン」、バランシンの名作「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」、ジュリーケントが美しかった「「椿姫」第3幕(黒)のパ・ド・ドゥ」、群舞と照明が抜群だった「Thirteen Diversions」。ってほとんどかw
特に、今シーズンで引退する大スター、ホセ・カレーニョの「ディアナとアクテオン」は最高。涙でた。
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」のコレーラの大盤振る舞いも素晴らしい。なんというか拍手をとり続けてやる!みたいな凄みすら感じた。ケントとゴメスの「椿姫」も素晴らしいな。ものすごく引き込まれた。前半の「アレグロ・ブリランテ」や「トロイカ」でも感じたけど、統一された群舞の美しさがずば抜けていた。これは芸術監督ケヴィン・マッケンジーの嗜好かもしれない。群舞の美しさではウィールドンの新作「Thirteen Diversions」も引き込まれたなぁ。
あ、「トロイカ」のシムキンもよかった。以前みたときより軸がしっかりしていて美しい。
ということで、とにかく最高。もう出来る限り全公演に行く体制に変更!(公演日程) もちろん全部は行けないけど、出来る限り。
というか、昨日、空席あった。なんてもったいない!
今晩は「スペシャル! ドンキホーテ」。なんと各幕ごとに配役が変わるオールスター・ドンキホーテなのである。アメリカならではのサービス精神。第一幕がカレーニョ、第二幕がコレーラ、第三幕がシムキン。すごすぎるw
おっと、そうそう。
昨日も書いたけど、iPhoneアプリの「アメリカン・バレエ・シアター」もどうぞダウンロードを。無料ですよ。
以下、備忘録。
オープニング・ガラ(2011.07.21 東京文化会館)
指揮:デイヴィッド・ラマーシュ/オームズビー・ウィルキンズ
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
ピアノ:バーバラ・ビラック/イーゴリ・シェヴツォフ
チェロ:辻元玲(@トロイカ)
■アレグロ・ブリランテ
パロマ・ヘレーラ & コリー・スターンズ
■トロイカ
サッシャ・ラデツキー、ダニール・シムキン、トーマス・フォスター
■「くるみ割り人形」のグラン・パ・ド・ドゥ
ヴェロニカ・パールト &アレクサンドル・ハムーディ
■ディアナとアクテオン
シオマラ・レイエス & ホセ・カレーニョ
■「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
イザベラ・ボイルストン&アンヘル・コレーラ
■「椿姫」第3幕(黒)のパ・ド・ドゥ
ジュリー・ケント & マルセロ・ゴメス
■Thirteen Diversions
ジリアン・マーフィー&デイヴィッド・ホールバーグ他 ABT総出演
