聴衆の94%が女性 〜国際女性ビジネス会議

2011年7月26日(火) 8:47:17

昨日書いたように、佐々木かをりさんのイーウーマンが主催した「第16回 国際女性ビジネス会議」で講演してきた。

去年に続き、二度目の登壇。分科会のみだった去年と違い、今年は全体会議のスピーチと分科会のふたつを受け持った。レベルが高く密度の濃いカンファレンスなので「いい講演」にしないといけない。だって毎回、聴衆の満足度が98%を越えるというアンケート結果らしい(すごすぎる!)。その中に入ってカンファレンスをぶち壊しにするわけにはいかない。緊張したなぁ。

今年は節電に配慮、ということで、電力消費ピーク時を外して午前中から昼にかけての開催だった。
朝8時には開会し14時に閉会という進行。朝型のボクにとっては願ってもない。だってカンファレンスで充実した時間を過ごし終わってもまだ14時だ。一日が2倍に使える。

8時から10時半までの全体カンファレンスはこういう進行。

「シリコンバレー流、発想と行動の新しいカタチ」
   by 石黒不二代
「グローバルサプライチェーンでの雇用・労働 〜公正かつ持続可能な発展を目指して」
   by 荒井由希子
「スペシャルトーク ボーダーを超える発想」
   by 石倉洋子&黒川清
「スペシャル10minトーク」
   by 奥山恵美子仙台市長
「壁をこえるソーシャルネットワークの力」
   by 佐藤尚之

ボクはラストだった。
全体スピーチの人は最初から壇上に座る。写真は壇上からの風景。400人強。女性が94%。高校生から70代80代まで。うーん、壮観・・・

石黒さんは英語でのスピーチだったし(感動的な話だった)、荒井さんはスイスからわざわざ駆けつけての講演(とても気づきのある話だった)。言いたい放題の石倉先生と黒川先生(凄まじく怖い物なしのふたり!)。そして仙台市長のユーモアたっぷりかつ真摯なスピーチ。その後にボク。やばい。冷や汗が出る。みんなスピーチがうますぎる…。

とりあえずチェンジ・オブ・ペースをして自分の土俵に持ってくるために、最初にちょっと賭けをした。スピーチのド頭できわどい話をしたのである。

「佐藤です。おはようございます。今朝、家を出るときに、奥さんから『そのシャツ、乳首が透けてない? 女性がたくさん集まるカンファレンスで乳首が透けるのは最悪のセクハラよ!』と言われまして。『屋外じゃないから大丈夫だろう』と答えたものの、この照明、わりとギリギリですね」・・・

これでスベッたら一巻の終わり。なにしろ女性94%の聴衆にいきなり「乳首」だ。賭けすぎるw

で、賭けに勝った。わりとウケた。会場が和んだ。400人の視線がボクの乳首に集中して気持ちがひとつになった(違)

その後は順調に。
「歌う」から「動く」への話から震災の話、関与する生活者が集まった話、そこがソーシャルメディアの最大のポイントだという話、しかもソーシャルグラフはクチコミをものすごく加速させるという話、そのうえソーシャルグラフは属性つながりなので、既存の壁(性とか世代とか国境とか差別とか組織の壁とか)をすでに越えている、という話、だから「歌ってないで動こう」。などなど。

なんとか30分、おつとめを果たして、分科会へ。

 分科会
「日本の発信力」
   by 石黒不二代、黒川清、ダーシー・アンダーソン
「自分のお金をもっと知ろう」
   by 大竹のり子、山崎元、浜辺雅士
「キャリアを伸ばす、大切なポイント」
   by 石倉洋子、金子久子、ロー・ジョアン、鎌田由美子
「『海外で働く』から学ぶ、働き方の流儀」
   by 荒井由希子、藤巻幸夫、吉岡徹治、佐々木かをり
「ソーシャルネットワークの可能性」
   by ジョン・キム、佐藤尚之
「日本企業を強くする〜社外役員の新しい視点」
   by 片山利雄、金森充行、高橋伸子、スコット T.デイヴィス、富永誠一
「こんな楽しい毎日が 〜未来をつくる発想と新技術」
   by 速水浩平、松井龍哉、古川享
「日本の復興。私たちの提案」
   by 奥山恵美子、金谷武明、高橋秀明、林文子、高成田享

ボクはジョン・キムさんとふたりで「ソーシャルネットワークの可能性」というお題でのパネルだった。

キムさんとは前日に銀座ペニンシュラで初対面。
キラ星のような経歴の方なのでちょっと身構えたが、そこは佐々木かをりさんのマッチング・マジック。とても気があってなんだか話が弾みそうな雰囲気になった。良かった良かった。

本番も、キムさんのプレゼンを受けていろいろ話をしたあと、会場から質問を受けて話を広げていった。他の分科会は3〜5人いたりするけど、80分だと2人とかの方がいいなぁと思う。会場といろいろ話ができるし、話題も深められる。キムさんとは方向性がだいたい一致しているので、話題も同じ方向に深まる。楽しかった。キムさん、今度はご飯食べながらもっと深い話をしましょう!

で、最後はネットワーキングランチ。立食のビュッフェ。

広い会場で活発なおしゃべりが行われている。
男性が多い会場とは全然雰囲気が違う。女性はネットワーク力がすごいなぁ。知らない人同士がすぐ仲良くなって話をしている。男はこうは行かない。やっぱり日本の将来は「女性」が握っているのかも。

ボクの元にもたくさん来てくれ、名刺を200枚以上たっぷり持って行ったが、途中で足りなくなってしまった。

つか、話をした人の80%が「乳首がよかったです」と(笑)
賭けに勝ったのはいいが、肝心の話の内容より乳首かい! でもまぁいいの。会議をぶち壊さず、役目を果たせて本当に良かった。ホッとしたよ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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