歴戦の強者ですらこんな断言をする現場

2011年4月28日(木) 12:18:26

いよいよゴールデンウィーク。
県や市の社協、災害ボランティアセンター、NPOやNGO、内閣官房の震災ボランティア連携室、いろいろな団体が(「助けあいジャパン」を含め)、とにかく「ゴールデンウィークがひとつの山」と考えて、必死に活動をしている。なぜなら「個人ボランティアが殺到する可能性がある」からだ。

東北新幹線も全通し、足が確保された。季節もいいし人々の関心もまだ薄まっていない。瓦礫撤去や泥かきなどの仕事がたくさんある。学生は授業がないし、社会人も会社が休み。
などなど、条件が整っているので、被災地を目指すヒトがどうしても多くなる。多くの社協や災害ボランティアセンターは、これ以上ヒトが来ても差配できない、ということで「受け入れできません」と発表しているくらいである。

助けあいジャパンでは、「大型連休にボランティアをお考えのみなさまへ」というコーナーを設置している。JR仙台駅には、リアルに「ボランティア情報ステーション」も設置している。被災地に行って迷惑にならないためにも、それらで情報を取得してから出かけてください。
また、ボランティアツアーやボランティアバスなどの情報も役立つし、コーナーの一番下にある「ボランティアFAQ(よくある質問)」も、初めて行かれる方にかなり役に立つと思うので是非。


週刊文春を読んでいたら、グラビアページで、過酷な取材で知られる報道カメラマン、不肖・宮嶋こと宮嶋茂樹がこんなことを書いていた。

野営だけなら、十九日間にわたるカンボジアのジャングルの方が辛かった。余震の恐怖よりバグダッドの空爆の方がオトロシかった。散乱する遺体の数ならアチェの方が多かった。四半世紀にわたるカメラマン人生で不肖・宮嶋、世界中の紛争・災害を見てきたつもりである。しかし、そのどこよりも、東北の地獄よりひどい現場はなかったと断言できる。

歴戦の強者ですらこんな断言をする現場である。
特に沿岸部の被災地に行かれる方はよっぽどの覚悟と装備が必要だと思う。

ただ、沿岸部はともかく、東北に出かけること自体はイイコトだと思う。
見物や見学はもっての他だし、現地は大渋滞が起こっているのでクルマで入るのも避けてほしいが、「東北でお金を使ってもらう」のは大歓迎だと思う。現地の経済が回り出さないと生活再建は覚束ない。新幹線に乗り、旅館やホテルに泊まり、町の食堂やレストランでご飯を食べ、物産を買う。そして災害を「自分ごと」にする。これはイイコトだとボクは思う。被災地の活動の邪魔になる行動だけは避けてほしいけど。

とりあえず、連休に東北に行かれる方々、お気をつけて。

※昨日の「スーチャン、永久CMキャラに!」は、誤報というか、誤解だという発表が。そんな予感もあったのだけど…。仕方ないですね。ちょっと残念。 でも、今後のタレントなどの使い方を考え直さないといけない時期であることに変わりはないと思う。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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