捨てよう捨てよう

2011年4月 2日(土) 19:34:36

会社から段ボールが5箱届いた。

ボクが31日に必死に箱詰めしたものである。
半分くらいは捨てた。捨てきれず残ったものだけ家に送った。それでも5箱。こんなに家に置いておけない。これから時間をかけて1/3に減らしていくつもり。

四半世紀も会社にいると、それはもういろいろな資料や記録がたまる。
自分がやった新聞広告や雑誌広告の掲載紙(誌)とか、自分が作ったCMのビデオとか、自分が寄稿した専門誌とか業界誌とか、自分がプレゼンした企画書や、キャンペーンに集まった感想集などもある。超人気タレントの無名時代のオーディション・シートとかも取ってあるw 本やら記念品やらもやたらたくさんある。懐かしい人々の写真とかもたくさん。

で、問題は、それらのほとんどが「アナログ」なのだ(笑)
ここ10年くらいのものはデジタル化したものが多い。当たり前だが、企画書なんかすべてデジタルだ。でも、昔の企画書も掲載紙もアナログだ。アナログもアナログ。鉛筆で書いてあったりする。昔作ったCMとかは3/4インチテープや1/2インチテープで取ってある。もう再生する機械すら家にない。これ、どこかでデジタル化してもらおうか…。

というか、自分のことを意外とあっさりしているな、と改めて思った。
作ったCMとか、ほとんど取ってない。電通在職中100本以上は作っていると思うけど、20本くらいしかビデオを取っていなかった。新聞広告や雑誌広告なんかもほとんど残していない。

残してあるものも、デジタル化するかと言われるとわりと微妙…。
取っておいても誰かが観るわけでもない。よしんばムスメが観てくれたとしても「古っ!」と言われるのが関の山だ。死ぬ前に自分が観たくなるかもしれないが、印象的な仕事はちゃんと頭の中に入っている。わりとヒットしたCMはいつの間にかYouTubeとかにもアップされている。うん。もう捨てよう。捨てよう捨てよう。

高峰秀子はあらゆるトロフィーも記念品も惜しげもなく捨てて前に進んだそうである。うん、高峰秀子方式で行こう。

なんか、あの、撮影や編集で徹夜した日々まで捨てちゃうみたいな気にもなるが、どうせいつかは死ぬのである。どこまでも持って行けるものではない。捨てよう。捨てよう。捨てて前に進もう。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事