IT復興円卓会議に出席して思ったこと
2011年4月14日(木) 8:33:42
昨日は「IT復興円卓会議」というのに出席した(なにやらすごいメンバーの中にひっそり交じった)。
そこでも感じたが、「助けあいジャパン」で被災地情報を日々扱っているボクは少し「あっち側」に行きすぎているところがあるようだ。震災直後の「一分一秒急がなければ!」という意識がいまでも続いていて、出席者たちとの時間感覚の乖離を感じることが多かった。
昨日の円卓会議は、異なる立場の人たち(政官産学)が問題意識を共有する場だったとは思うし、その目的は達したと思うが、はからずも被災地と東京の温度差を白日の下に晒してしまった気がする。阪神大震災のときに神戸から東京を見て感じていた、「なんでそこまで他人事なんだ!」という怒りを思い出した。
それを責めているのではない。
災害とはとても個人的な体験なので、本当の意味で自分事にするのは不可能なのだ。東京にいて温度差が出るのは当たり前。でも、少しでもそこに寄り添おうとすることは被災者にはとても大切だ。復旧・復興を考えるとき、その「寄り添い感」を忘れてはいけないと思う。
その「寄り添い感」なしに、東北に外の人の手で新しい街を作っても、きっとそこにはコミュニティも人も戻ってこない。
東北の太平洋沿岸部の豊かな文化は潰え、新たな過疎地が出来るだけだ。東京に住んで議論している都市生活者たちは、ボクを含めて、「土地」というものに対する怨念が薄い人々が多い。先祖代々ずっとその土地に根付いてきた人たちの、「土地」に対する強い想いに寄り添うことをしないで、真の意味の復興は成し得ないのではないかと思う。
ITはそういう「彼らの復興」のための単なる一手段だ。それ以上でもそれ以下でもない。
昨日の会議でも軽く提案したが(出席者が多いのでスルーされたがw)、ボクは少なくとも
- 国民の当事者意識(関心)を長期的にキープさせる施策 →長期復興支援
- ECの活用(現地物産の3年先の予約購入など) →被災者の生活再建
- 三陸ブランドや福島ブランドの復活応援施策 →被災者の生活再建
- 海外へのジャパン発信(日本ブランドの復活)→観光・貿易振興
- 情報ボランティアの現地雇用促進 →長期化する避難生活支援
- 国内外からの「励ましの言葉」を届ける →モチベーション支援
などを ITの力、ソーシャルメディアの力を使って複合的に行い、被災者を外から下支えするのが結果的に復興につながると思っている。
復興・新生と外の人は言いがちだけど(ボクも外の人だけど)、土地に根付いた東北の人々の気持に寄り添わず、勝手にいろいろいじくって新しい街を作ってもダメだと思う。
そして、もうひとつ IT業界ができることがあるとすると、今回の災害でITが役に立った部分と役に立たなかった部分を精査分析して教訓にし、「必ず起こるであろう次の大災害」のための準備を始めておくことだろう。
「必ず起こるであろう次の大災害」での初動を早くするために、IT業界共同で、資産的に「災害緊急対応サイト」を持ち、災害時に役立つネットリテラシーの啓蒙も含めて、活動を継続的に行っていくことが必要ではないだろうか。
