伝承と伝統

2011年2月 9日(水) 12:22:04

土曜日にご紹介したように、西麻布で山本彩香さんのトークライブがあった。
友人で作家の駒沢敏器さんが司会役。休憩を30分挟んで約3時間、たっぷり彩香さんの話を聴くことができた。

おかげさまで予約で満席で、立ち見も。
ボクは半分関係者みたいなものだから席を確保するつもりもなく、当然立ち見のつもりだったけど、まさか3時間もやるとは思わずw 途中から腰が痛くて痛くて。こういうときに年齢を感じるなw

ゆっくりゆっくりしゃべる駒沢さんの「間」がよくて、彩香さんのトークも面白くて、笑いがいっぱい出たライブだった。丁寧に丁寧に彩香さんの半生を追っていく駒沢さん。それに対してあるときは照れ、あるときは涙し、あるときは大笑いしながらエピソードを語っていく彩香さん。実に温かくて豊かないい時間だった。養母である崎間カマトさんの貴重な動画がまた面白く、会場は爆笑の渦だった。

彩香さんは琉球舞踊のトップ(芸術選奨受賞)の地位からいきなり転じて「伝統の琉球料理を守る」という使命感から料理の世界に入った人。「それはどうして?」と駒沢さんに訊かれてこう答えていた。

「ワタシは琉球舞踊をやめたつもりは一切ないの。伝承と伝統は違うんです。伝承は古いものをそのまま伝えて守ること。伝統は古いものを大事にしながら新しいものを取り入れて作っていくことだから」

つまり、琉球舞踊のエッセンスを知っている自分が琉球料理を作ることは、琉球舞踊が琉球料理に影響を与えることになる。それが新たな「伝統」につながる、という意味だとボクは解釈した。

こういう背景を深く知った上で彩香さんの料理を食べると、それはもう、おいしいのである。
参加した方、ラッキーです(豆腐よう、かちゅーゆーも食べられたし、サーターアンダギーもお土産になったし)。でもどうやら次回もありそう。そのときはなんと「どぅるわかしー」が振る舞われるそうである。これは絶対行かなければ!

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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