昔の仲間たちとの「昔」

2010年12月 1日(水) 13:45:06

名古屋での講演を昨日終え、大阪での講演も今朝終え、いま東京へ戻る新幹線の中である。
大阪の夜はいつも飲み過ぎてしまう。今朝は二日酔い気味の中での講演になってしまった。わりとフラフラ。

20代のころ、ボクはよく遊ぶグループの中にいて、幹事役(というか便利係)みたいなことをやっていた。

男3〜4人、女3〜5人くらいがいつも集まった。毎週土日、両日とも一緒にテニスをしていたし、平日もよく集まってご飯を食べに行っていた。数ヶ月に一回は遠出をし、大阪からクルマで軽井沢とか普通に行っていた。九州に行ったり山陰に行ったり。京都もよく行ったなぁ。季節ごとに潮干狩りとか花火とかスキーとかツアーもした。

足がわりに使われたのはボクのカリーナ(トヨタのクルマ)で、ボロボロになるまで使い倒し、ついに廃車にするときは「廃車式」をみんなで集まってやった。ビールとかクルマにかけてあげたりもした。なんだか村上春樹の配電盤の話みたいだ(笑)

昨晩はそんな「仲間」が4人だけ集まり、久しぶりにご飯を食べに行った。ボクの来阪に合わせて集まってくれたのである。

みんなアラフィフだ。自分たちが50歳になるなんて信じられない、と溜息つきながら、老眼の話とか介護の話とか定年の話とか(笑)。あんなに青春していた仲間たちがこんな話題で盛り上がるとはねぇ…。

10年ぶりくらいだったが、最初から違和感がない。そういう仲間って貴重だなぁ。話するに従って、それぞれの話しぶり、論理展開、クセなどが鮮やかに思い出されてくる。ボクが属し、遊び、卒業していった世界。ちょっと甘酸っぱい。

解散後、一度ホテルに帰ったが、また飲みたくなって北新地のワインバー「サンテ」に顔を出した(もう24時半くらいだったろうか)。ひとりで店を切り盛りする森緑さんが、ちょっとびっくりするほど歓迎してくれ、昔話で盛り上がった。大阪にはいろんな「昔」を置いてきた。それらひとつひとつをそのうちゆっくり訪ねてみたいが、きっと「そのうち」は来ないのだろう。いや、来ない方がいいのだろう。

いま東京に住んでいて、大阪に残してきた「昔」から遠いのが結果的に良いのだろうと思う。「昔」は「昔」。遠くにあって思うもの。ボクが生きないといけないのは「今」である。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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