飛び降りる覚悟がない人に飛び降りる権利はない

2010年11月12日(金) 7:58:05

いや面白かった。昨晩のトークショー(青山学院大学総合文化政策学部主催)

昨晩は、映画「ハーブ&ドロシー」の佐々木芽生監督と映画「カケラ」の安藤モモ子監督のトークショーがあったのだ(モデレーターはわたなべりんたろうさん)。ボクはボランティアとして手伝うために会場にいたのだが、途中から対談に夢中になってしまっていた。

なんというかふたりとも肝の据わりようが似ていてなんとも爽快。
佐々木監督の言葉は実に知性的かつわかりやすく、いつもながら感動的だった。みんな彼女のファンになったと思う。こういうしゃべりが出来る人も少ないなぁ。そして「ハーブ&ドロシー」の撮影裏話が実に面白い。終了後、前売りチケットがばんばん売れた(ありがとう!)。これを聞いたらそりゃ観たくなる。

そして、もうひとつ印象的だったのは、初めてお会いした安藤モモ子監督(28歳)の「男前っぷり」。鋭く尖ったナイフのような言葉が次々と発せられる。しかも愛嬌がたっぷりトッピングされて。

「10歳の誕生日に父(奥田瑛士)に正座させられ『俺は10歳でなりたいものを決めて夢をかなえた。おまえもここでなりたい自分を決めろ!』。追い詰められた私から出た言葉が『絵を描く人』だった」
「演出しないで自然体を撮ろうとする映画があるけど『映画を舐めるな』と言いたい。ちゃんと自分で演出しろ」
「自分が発信するものに対しては覚悟が必要。飛び降りる覚悟がない人に飛び降りる権利はない」
「映画では、○のものを作ろうとしていろんな理不尽から△になることなんてしょっちゅう。そのときそこでめげるのではなく、まるで視点を変えて作り直す。そうすると前より良くなる」
「目からゲロを吐くような気持ちでやるの!」

などなど。なんだかたくさんありすぎて覚えていられなかった。この人の言葉ですぐ語録が作れそうなほどである。特に「自分が発信するものに対しては覚悟が必要。飛び降りる覚悟がない人に飛び降りる権利はない」なんて、いまの自分にびんびん響いたな(本の次作を準備してるので:笑)。
それにしても男前かつパンク、そして実に真っ当。しかも言っていて偉そうな感じが微塵もない。観客がどんどん安藤監督を好きになって行くのがわかる。すごい。

トークショー打ち上げ後、駅まで安藤監督とふたりで歩いたが、そのときもがつんがつんとパンクかつ真っ当な言葉が飛んでくる。おかしいな。20歳も年下なのに、ボクがこの歳までかけて身につけてきたいろんな知恵や経験値をすでに持っている感じ。同意できる言葉ばかりが飛んでくる。ううむ…。とりあえずデビュー作の「カケラ」を観よう。DVDは来月発売だ。

というか、みなさん!
いよいよ明日、映画「ハーブ&ドロシー」の封切りです!

封切館である渋谷「シアター・イメージフォーラム」では、佐々木芽生監督の舞台挨拶もあります。
13日(土)11時13時17時19時の4回、14日(日)11時13時17時の3回、15〜17日はそれぞれ19時の1回。

また、11月14日(日)には、いま話題の代官山ホテル「LLOVE」にて、佐々木監督のトークイベントが2回開催されます。
14:00~ 佐々木芽生監督 × 青山秀樹/ローゼン美沙子 (NEW TOKYO COMTEMPORARIES)
18:30~ 佐々木芽生監督 × 原田マハ(小説家/キュレーター)
それぞれ入場無料! くわしくはこちら
 
この日にも書いたように、最初の土日での観客動員数がその後の上映期間、地方上映決定に大きく関係してくる。「いつかは観よう」と思ってくださっている方々、この土日に是非!

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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