アウトプットのススメ

2010年5月10日(月) 8:49:35

先週は、立川談志、奥田民生、矢野顕子、と、プラチナ・チケットが連続したので、ずいぶんと羨まれた。すいませんすいませんすいません。

でもね。これも、ボクがよく言ったり書いたりしている、「出せば入ってくる」の一環かと思うですね。
情報は出せば出すほど、向こうから入ってくる。15年前にサイトを始め、ボクが知ってるうまい店やおもしろい本やいいCDや映画などの情報を出し惜しみせず出してきたのだけど(最近更新してないのも多いけど…)、出したらそれを上回る勢いでいろんな情報や体験やお誘いが「入ってくる」ようになったのである。これは発見だった。また、「出すのをサボると、入ってくる勢いもニブる」というのもわかってきた。自分という容器から物を出さないと他の物が入る隙間ができない感じ。

インプットとアウトプットの関係で言うと、普通はインプットが先なような気がすると思うけど、実はアウトプットが先だった、というお話。
佐々木かをりさん風に言うと「ギブ&ギブン」。ギブ&テイク的損得ではなく、あまり損とか思わず出し続けると、大きく与えられる、という感じ。特に「共有・共感」が流通貨幣になりつつあるソーシャルメディアでは、自分の知っていることをまず「出す」ことにより「共有・共感」の一歩目が始まる。ネットを「情報を得る場所」と考えてインプットのみに利用している人はネットを活用しきれてない。ネットは「情報を出す場所」だ。出すと大きく与えられる。

談志も民生もアッコちゃんも、ボクが15年出し続けた結果として知り合った方々がお誘いくださったもの(ありがとう!)。アウトプットし続けなければ知り合うはずもなかった方々だ。おまけに、アウトプットはものすごく勉強にもなる。アウトプットして他人に伝える作業ほど自分の頭が整理できるものはない(「明日の広告」を書いて特に実感した)。その整理できた頭の中にどんどん情報がギブンされてくるわけで、効果は加速度的に上がっていくのである。

「毎日毎日、サイト更新してすごいね」と、“なんの得にもならないだろうによくやるよ” みたいな目で言われることがよくあるけど、確かに「得をする目的ではやってはいない」ものの、こうして更新しつづけているといろいろギブンされ、思わぬ方向に人生が楽しくなることをボクは経験上で知っている。ボクにとってサイトにアウトプットし続けるという行為は、人生を楽しくするために必須のことなのである。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター
(株)ツナグ代表。(株)4th代表。独立行政法人「国際交流基金」理事。復興庁政策参与。公益社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。東京大学大学院非常勤講師。上智大学非常勤講師。
朝日広告賞審査員。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。
現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。
本名での著書に「明日の広告」「明日のコミュニケーション」(ともにアスキー新書)。「明日のプランニング」(講談社現代新書)
“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(光文社文庫)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。
花火師免許所持。
東京出身。東京在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園夙川芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao[a]satonao.com まで(←スパムメール防止のため、@を[a]にしてあります)。

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