官邸カレー

2010年3月31日(水) 8:52:29

3日続けてウメケンくん(博多の高校一年生:@umeken)の話になるが、昨日は彼を首相官邸に連れて行った。
今週いっぱいで博多に帰っちゃうし、次いつ会えるかもわからないので、ボクが出来る範囲で刺激になることを全部体験させてあげたいと思って。 なんとなく彼の中にいっぱい種を蒔いておきたい気分。いつかきっと何かの花が咲く。そう信じてる。

そういう意味では、ソーシャルメディア & リアルタイム・ウェブの大波を一緒にサーフしている「同志」である一方で、親心的感情もあるんだよね。
そりゃそうだ。娘(中3)のひとつ上。親であってもおかしくない。ただ、本当に不思議なことに、いつも年齢差を忘れちゃう。普通に「友達」として会っている感覚。これは(一昨日も昨日も書いたように)彼の資質が大きいけど、年齢差や距離などの物理的距離をゼロにするネットにボクがどっぷり浸かっている効能もあると思う。特に最近、年下に対してフラットになってきた。対等感が日々強くなって行っている。逆に「上から目線」で圧迫してくる古い年長者には心の中で異様に反発するけど(笑)

で、上から目線が強い古いタイプに会わせるのは同じ大人として恥ずかしいので、ウメケンくんには最低でも「フラット目線を身につけているヒト」に会わせるようにしているのだが、そのうちのひとりが松井孝治官房副長官。おとといの晩に引きあわせ、昨日も首相官邸に一緒に会いに行ったのである。

政権を取る5年以上前からの友人である松井さんは、とても「フラット目線」なヒト。
この年齢(ボクのひとつ上)でここまでフラットなヒトは少ない。特に松井さんは国の中枢にいる。役職的にも強烈に上から目線が身についちゃいそうな立場なのに、フラット目線がなくならない。別にネットに浸かっているわけでもないのにねぇ。これはもちろん資質もあるが、実は見えないところで猛勉強を欠かしていないからだと思う。だからヒトに対して謙虚なのだ。

そう、実は「フラットであり続ける」というのはかなりの努力がいる(ボクの場合はネットに浸かっているからだけだけど)。努力をやめてしまったヒトほど上から目線になりがちだ。そっちの方が楽だからね。

ということで、松井さんには安心してウメケンくんを会わせられる。
昨日も、それはもう見事なくらいフラットな対応で、気持ちいいくらいだった。官房副長官なんて立場はおくびにも出さない。大人同士ではフラットに見える人も、学生相手だと急に「そもそも人生とはだな」とか説教めくヒトが多いのだが、松井さんにはそれが皆無。本当にフラットだ。

昼休みを利用して行ったので、官邸でカレーを食べさせてもらった(官邸には厨房があり、調理して執務室に届けてくれる。もちろん有料である)。
カレー研究者は多いけど、官邸カレーを食べた人は少ないはず(笑)。メロンとかついて、ちょっとホテルのランチみたいな豪華さだけど(要人のお客さんも多いからだろう)、営利目的じゃないので高くはない。ま、社員食堂みたいなものだ。「国民と政治の距離を近づけるための民間ワーキンググループ」に参加して以来、首相官邸にはよく行くが、カレーを食べたのは初めてだなぁ(日替わり定食を食べたことはある)。

昼休み1時間だけであったが、ウメケンによる松井さんへのツイッター・レクチャーや(高校一年生が官房副長官に教えている図がおかしい)、いまの高校生のリアルな話など、いろいろ楽しく話をした。松井さんも楽しんだと思うが、なによりもウメケンが感激してた。首相官邸という「場」のチカラが彼の何かに大きく影響を与えているのが傍目にもわかる。この種にはどんな花が咲き、どんな実がなるかな。

ロシアに帰ってしまった岩田守弘さんのときもそうだけど、こうやって「才能あるヒト」を「才能あるヒト」に紹介して結びつけていくとき、ボクはとってもシアワセを感じるみたい。ハブになって結びつけるのが好きなんだな。ネット上も含めて、ソーシャル・ハブ的な場所で生きていくのが向いているのかもしれない。上の世代と下の世代のハブになることも含めて。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター
(株)ツナグ代表。(株)4th代表。独立行政法人「国際交流基金」理事。復興庁政策参与。公益社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。東京大学大学院非常勤講師。上智大学非常勤講師。
朝日広告賞審査員。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。
現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。
本名での著書に「明日の広告」「明日のコミュニケーション」(ともにアスキー新書)。「明日のプランニング」(講談社現代新書)
“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(光文社文庫)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。
花火師免許所持。
東京出身。東京在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園夙川芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao[a]satonao.com まで(←スパムメール防止のため、@を[a]にしてあります)。

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