知っている人が住んでいる国

2010年3月16日(火) 8:46:49

個人的「バレエの季節」も一昨日で終わり、日常に帰ってきた。
短い期間に6本観た。観劇に間に合うように仕事を昼間に詰め込んだので慌ただしい日々だったが、とても面白い1週間半だった。

中でも「ロミジュリ」は3回も観たので、まだ頭の中にプロコフィエフの曲が鳴り響いているが、この余韻の日々も楽しみのうち。あと数日の長い余韻に浸っておこう。

それにしても、やっぱり文化の交流って大事だな。
今回、グルジア国立バレエを何度も観たおかげで、グルジアという国が相当身近に感じられるようになった。グルジアはジョージアと同じスペル(Georgia)で、首都はトビリシ。そのくらいしか知らなかったあの国について、いろんなことを知った1週間半でもあった。国の場所を地図で指させもしなかったもんなぁ。いまなら「黒海の横のココ」と人に教えられる(笑)。地図を見ると、ゴリとかポチとか可愛い地名がある。黒海横のポチなんて、ちょっと行ってみたい(笑)

ちなみに国名はロシア語読みなので、ロシアから独立した経緯があるグルジア政府としては、日本政府に「国名表記を英語読みのジョージアに変更してくれ」と去年の3月に要請したらしいが、外務省は「アメリカのジョージア州と紛らわしいので」と拒否したんだって。へーへーへー。

ま、それはそれとして、とりあえず今後グルジアがニュースなどで出てきた場合(一昨日もロシア侵攻偽ニュースで大混乱が起こったというニュースが流れていたが)、かなり具体的にイメージできるし、実際に知っている人(ダンサー達)が住んでいる国として親身になれる。そういうことが大事。「知っている人が住んでいる国」が増えれば増えるほど、地球は小さく縮んでいく。

日本も(もちろんたくさんやっているのだとは思うが)どんどん海外に出て文化交流してほしいな。草の根レベルでもっともっと日本を知って欲しいものだ。
ただ、数日前に岩田さんから聞いた話がちょっと引っかかっている。

「日本からも海外公演でバレエ団とかがロシアに来るんだけど、彼ら彼女らは美術館とか行かないんですね。踊って市内を少し見て帰っちゃう。たくさん芸術に触れないと表現の幅は出ないんですけどねぇ」

文化交流は、あちらでのアウトプットも大切だけど、持ち帰ってくるインプットも超大事。芸術家としての成長のためにも、少々無理してでもいろいろ触れて欲しいよね。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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