「さとなお」と「サトナオ」
2010年3月 3日(水) 7:31:00
読売新聞の月イチ連載コラム。前回の掲載時に立松和平さんが亡くなった特集記事が急に入った関係でひと月近くズレ込んでいたんですが、今日の朝刊には出ているようです。
新聞は急な事件によってコラムとかはすぐ飛びますね。ダイナミックで面白い部分でもあるけど、新鮮度重視な旬ネタでコラムを書いた場合、書き直しせざるを得ないのがツライところ。今回も全面的に書き直しました(これで2回目の書き直し)。ちなみに写真も変わりました。お暇な方は見てみてください。
本業の広告について言えば、ブログやツイッターで書かれたりメールでもたくさん問い合わせをいただいたのでここでもお知らせしておくと、3/1に、所属している会社で「サトナオ・オープン・ラボ」というのが発足しました(リリースPDF)。
15年前、このサイトで使い始めた「さとなお」という名前。
中学高校時代の通称だったのをそのままハンドルネームとして使い始めたんだけど、それがペンネームとなり、そのまま本まで出すようになるとは当初予想もしませんでした。おかげで70歳になっても80歳になっても「さとなお」。よしんばハーヴェイ・カイテルみたいな渋いオジサンになれたとしても、名前はしょせん「さとなお」。腰砕けだ(笑)。著者名として本の背表紙に出ていても何か頼りない(ひらがな四文字だしなぁ)。あぁもうちょっと考えて名前をつけるべきだったよ!
…まぁそういう軽い後悔はあるものの、会社でもいつの間にか「さとなお」で流通してしまい、たいていの人が「さとなお」と呼んでくれるですね(もちろん年下とかからは「さとなおさん」だけど)。
「さとなお」はプライベート、本業は「佐藤尚之」、と、自分の中で区別していたのだけど、だんだんその境目がなくなってきて、まぁそれはそれでいいか、とだんだん開き直ってきました。でも、企業へのプレゼンとかのオフィシャルの場で「さとなお」と呼ばれるのは今でも慣れません。照れるというか、お恥ずかしい。まぁでも仕方ない…。
で、そういうところにきて、ついに組織の名前にこの通称がついてしまった…。
オープン・ラボというカタカナに合わせて、ひらがなからカタカナにはなったけど、それにしても…。
恥ずかしいから相当抵抗したんですが、はるか上の方からの「これで行け」との指示により(泣)。んー…。こうなってくると、両方「さとなお」なので、必然的にこのサイトともリンクしてきます。
この「公私が独立して存在するのではなく限りなく混ざり合っていく感じ」は、実にツイッター的というか、ソーシャルメディア時代っぽいなぁとは思うし、「オンとオフの区別はなく、すべてがオン」という考え方のボクとしては理屈上は望ましいことなんだけど、実際に「さとなお」が本業に混ざり込んでいくのはなかなかに複雑な気分ではあります。
まぁ佐藤部とか、組織に名前がつくことはたまに見るけど、通称が組織名になるのは聞いたことないなぁ。こんなことで画期的になっても仕方ないけど、まぁこれも新しい前例作りの一環ということで。
いったいその「サトナオ・オープン・ラボ」で何をやるのか、とメールでもいろいろ聞かれましたが、拙著「明日の広告」で書いたようなコミュニケーション・デザインを基本として、生活者本位の「広義なパブリック・リレーションズ」を目指します。
日本ではパブリック・リレーションズ(PR)はパブリシティ的な狭義なニュアンスに閉じ込められちゃっているけど、本家アメリカでは「広告(AD)」より広い概念。でも、それでもまだ「広告」とは分離して考えられているですね。そこを合体させた「新しい、多元的な、広義のパブリック・リレーションズ」を目指しとります。
カタカナ言葉を使わずに平たく言うと「頭をぐじゃぐじゃに柔らかくして、伝わるなら何でもありをちゃんやる」ということかな。
とはいえ名前が「さとなお」なので、腰砕け的に(笑)気楽にやります。おいしいものでも食べながら。
