ツイッ食べ。もしくは Twi-eat(ツ・イート)か

2010年2月 8日(月) 9:28:04

ツイッター(ボクのIDはこちら)をやり始めて「こりゃ楽しい!」と思うことのひとつに「旅先での食事」がある。

出張とかひとり旅とかしていて、ある街にいるとき、ツイッターに「いま○○にいる」とかつぶやくと、いろんな人が「あの店に行って!」「ぜひこの店へ!」とかおいしい店をリアルタイムで教えてくれるのである。もちろんボクが旅先で貪欲に食べ歩くということを知ってもらっているのも大きいし、フォロワーが増えたことも大きい(現在12000人超)。でも「リアルタイムにその場所にいる人に店を教えるトキメキ感」も大きいと思う。「え、いま○○にいるの! だったらあの店に行って欲しい!」みたいな勢いでツイートが次々と飛んでくるのである。

香川に講演で行ったときもすごかった。さぬきうどんはそこそこ詳しかったが、最近は行ってなかったこともあり、「最近はどこが面白いですか?」みたいなツイートをしたら、怒濤の勢いでオススメが来た。なにしろリアルタイムなので、ボクが食べている店や地点を書き込んでいくと、その近辺の「最近おいしい店」が次々送られてくる。ちょうど国分寺を車で走っているときにタイミング良く教えてもらった「一福」は、その中でも大当たりだった。ツイッターがなかったら出会えなかった店。

仙台に講演に行ったときも、「阿吽へ行け」と教えてもらい、大当たり。あのタイミングで教えてもらわなかったら絶対行かなかったであろう名店。ありがたいありがたい。

でも、ツイッターで楽しいのは、店を教えてもらえるだけじゃない。一緒に食べられること。

先週の名古屋はその典型だった。

講演が終わり、ツイッターに書き込んだのである。
「基調講演も無事終わり、名古屋ともお別れ。味噌煮込みでも食べて帰りたいなあ。でも時間がないなあ」。そしたら「是非、名古屋駅のエスカの山本屋『本店』に!」とツイートがあり、あぁそうかぁ新幹線駅ビルのエスカにあったっけなぁ、でも時間がないし、と思いつつ「山本屋本店はおいしいですよね」と書いたら、次々とそれに対する賛意がいろんな人から入り、寒いことも手伝ってものすごく食べたくなり、結局行くことにしたのである。

で、「結局、『本店』にて、舌が火傷しそうに熱い味噌煮込みうどんを。 半熟にした生卵をご飯に乗せて少し汁かけて。うひひ。」と、食べている最中にツイッターに書き込んだら、「そこへ七味を一振り。キュウリの浅漬けで舌を冷ませば完璧ですね!」とか「付けあわせで出てくる白菜のお漬物をおうどんの鍋の中に入れて、少ししなっとしてから食べるとおいしいです!」とか「漬け物とご飯はおかわり自由ですよー!」とか「山本屋『総本家』の方はつなぎに蕎麦粉を使っているので蕎麦アレルギーの人にはつらいらしいです」とか、どんどんツイートが入ってくる。食べ方から蘊蓄まで!(笑)

ひっきりなしにツイートが入り、もうほとんど「みんなで一緒にテーブルを囲んでいる感じ」になった。
たったひとりで昼下がりにわびしく食べている出張中の食事が、なんとも楽しいものになったのである。面白いなぁ。楽しいなぁ。まさにツイッター食べ。略して「ツイッ食べ」か。もしくは「Twi-eat(ツ・イート)」か。

しまいには、そのやりとりを読んでた友人から携帯に電話までかかってきたよ。もちろんおいしそうに味噌をすする音を聞かせてやりました(笑)

ツイッターでみんなとつながりながら旅をして、ボクがセレクトした全国のおいしい店の話を情報&エッセイ風に書き、それを電子書籍に安くまとめて(数百円)、しかもリアルタイムで最新情報にアップデートし続ける、みたいなビジネス・モデル(?)、誰か(出版社か出版ディレクターか)、一緒にやりません?(笑)

3月に出版する二泊三日の旅本の、リアルタイム更新電子書籍版。
つか、iPad の iBooks みたいなインフラが日本でも整わないと無理かな…。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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