杉浦千里展 @東神奈川かなっくホール

2009年3月22日(日) 22:40:04

sugiura.jpgさて「ロックの学園」に行ってくるか、と、出かける寸前にメールチェックをしたら、気になる新着メールがあった。初めての方からのメールで、ある展覧会のお知らせ。ボクなら興味を持つのではないか、と書いてある。

それがこれ。「杉浦千里展」

誰それ?って感じであったが、よく読むととても興味深い。
2001年に39歳の若さで亡くなった博物画家で、甲殻類を中心とした海の生き物の細密画である。荒俣宏さんの彼に関するコラムを読んでも面白そう。なるほどこれは見たいかも。なにより三崎口でやっている「ロックの学園」へ行く途中にあるのがいい。東神奈川駅前の「かなっくホール」でやっているのである。「ロックの学園」に行きがてら立ち寄ってみるか。

で、立ち寄ったわけなのだが、いやーすごい。見て良かった。
上のポスターを見てもらえば雰囲気わかると思うけど(クリックすると大きくなります)、まぁなんというか驚愕の細密画なのである。こういうのを見ると手塚治虫が中学生のときに描いた昆虫の細密画とか思い出すが(これもまたすごい!)、それと違うのは杉浦千里の絵の目的が図鑑に載せるような博物画ということ。ウロコ一枚、毛一本おろそかにせず、学術的にも正しいように描ききらないといけない。

ウルトラマンのキャラクターデザイナーとしての方が知られている人らしいが、怪獣系や動物系の絵になると逆に妙に演出が入ってしまい、なぜかもうひとつになってしまう。きっと50歳くらいになったらすごかったのだろうなぁと思う。演出の若さが消え、基礎の細密画に磨きがかかり、きっと想像もできない完成度が待ち受けていただろう。夭折とはこういうことか。

なんというか、人間っていろんなことをして生きているんだなぁ、という普通のことを思った。当たり前だけど、ボクが興味ない部分とかに一生をかける人がいて、もしかしたらそれにボクは一生気づかず人生を終えるのだけど、そういう部分部分の完成度の高さが回り回ってボクの人生をどこかで豊かにしてくれている感じ。うまく説明できないけど。今日も世界のどこかでいい演劇、いい展覧会、いいライブなどが行われているのだけど、それが回り回って自分に影響を与えてくれている感じがなんかリアルに感じることが出来た、そんな展覧会。不思議な感覚。

その感覚に酔いながら、京急に乗り三崎口駅へ。「ロックの学園」である。無名な人(ボクにとっては)のライブやスガシカオのライブを観た。その感想は明日。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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