終電間際のラッシュ地獄

2009年2月27日(金) 9:29:28

寒い。今日は東京でも最高気温4℃とか。冬の冷徹な空気は嫌いじゃないけど、北海道とかと比べて東京は家の中が寒いから、余計寒さが身に染みる。寒いなぁ。

寒いと言えば、不況感の冷え込みも激しいようで、それが端的に出ているのが「電車」である。
去年の秋くらいから「人身事故による遅れ」が尋常じゃないくらい多くなり、しょっちゅう止まりはじめた。言わずもがな、自殺の急増だ。特に11月くらいが多かった気がする。ボクの路線だけで週に2回は足止めを食らった。

年末に比べて1月2月はそれも減った気がするが、変わって増えてきたのが「終電間際の大混雑」である。
これはね、47年生きてきて最高レベルのラッシュ。つまりは「タクシー帰宅」が激減し、みんながみんな終電を目指した結果である。飲酒運転撲滅の成果で自家用車通勤も絶滅寸前だし(特に週末)、タクシーチケット全廃の会社が増えたせいもある(うちもだ)。懐が寒いせいで二軒目三軒目と飲み歩かなくなったせいもあるかもしれない。タクシー会社も飲食業も客激減だろう。大変だなぁ。

先週の金曜日がすごかった。
終電まであと3本という時間(24時半くらい)に乗り換えのターミナル駅についたのだが、ホームが人で溢れていた。「これ、ギュウギュウになるなぁ…」程度に思っていたのだが甘かった。ホームに入ってきた電車がすでに超満員。そして開いたドアに酔っぱらいたちが自己チュー満開で殺到するからたまらない。満杯すぎてドアが閉まらないのだ。駅員が走り回って乗客のお尻を押すが閉まらないドア続出で、結局5分くらいかけてドアをやっと閉めて発車。当然ボクはまだホームの中央にいる。列が少ししか進んでいないのだ。

ここまでのラッシュは朝でも見たことがない。中学生当時、日本トップと言われたラッシュ電車で通学していて、足が地面から浮いたまま(両側から押されるとそうなる)一駅間を行ったことがあるが、それを越えている。だってその頃でもドアが閉まらないなんてことなかったもん。

で、結局2本乗れず、最終の終電でやっと乗れた。
電車に乗ってからは全く身動きとれず(冤罪よけの両手上げも当然できず)久しぶりの通勤地獄を味わった。というか息が苦しい。酸素が薄い感じ。その上暑い。酔っぱらいが発する体温なのか、車内が異様に暑く汗だくだく。そのうえそのうえ朝と違うのは「異様に酒臭い」。うえ〜勘弁してくれ〜!(自分も酒飲んでるくせに)

でもあれ、乗り切れなかった客いたと思うなぁ。彼らはどうやって帰ったんだろうか。あれ以来、ボクは終電間際を避けるため、23時頃までには駅に着くようにしている。そのころでも地方だったら「満員電車」と呼んでいい状態だ。まぁ健全といえば健全な生活だし、特に年度末に向かって不況感が増していることもあるだろうし、春や夏になったらまた気分も変わるのだろうけど、なんだかちょっと寂しい冬である。寒いねぇ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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