キャスティング

2008年11月22日(土) 9:17:03

昨晩はタレント選定の長い会議。
ある商品のCMを作っているのだが、絵コンテはだいたい出来たものの、役者がなかなか決まらない。もうそろそろ決めないと先に進めない。キャスティングの会社の方も呼んで一気に固める覚悟で。

会議ではボクがダントツに年上だ。
でも、いまの若手俳優とかを(他の若い参加者たちと比べても)自分が意外と知っていることに気づく。娘がいるおかげかな。録画したドラマとかをちょこちょこ見ているのだ。だから「あのドラマの○○役をやっていた男子がいいかも」とか発言できる。そうするとキャスティング会社の方が「それは△△くんですね」とすかさず名前を言ってくれ、その場でノートパソコンで検索して顔写真を映しだし、プリントアウトして壁に貼る。快調に会議が進む。もちろんボクが知らない若手俳優も多い。顔写真を見たり、YouTubeで演技やインタビュー動画を見たりして選定していく。便利な時代だなぁ。昔ならいちいちビデオとかを取り寄せていた。

3人の役者を組み合わせて使おうとしているのだが、ひとりならイイと思った役者が、3人並べるとバランス的に悪くなったり、他の役者に飲まれちゃったり。かといって、いい役者ばかり並べると逆に普通っぽくなっちゃったり、違和感ない3人にしちゃうとインパクトがなくなっちゃったり。「この人!」と決定的と思った役者を思いついても、すでに競合他社に出演していたり。キャスティングという仕事って楽しいけど相当パズルちっく。いいキャスティングってCMや映画やドラマのキモだもんなぁ。

最終的にはとてもいい組み合わせが二組できた。と、思う。
絵コンテを見ながら、この3人が動くところを具体的にイメージする。セリフが少しずつ変わっていく。この過程もなかなか面白い。紙の上の絵が急に動き出すのだ。

10年以上前は毎日のようにCMコンテを描いていた。ボクはキャンペーン全体を設計する方が得意で、CM企画はそんなに得意ではないのだけれど(天才みたいにうまい人がまわりにたくさんいるし)、やっぱりなかなか楽しいな。しかも後輩たちがみんな優秀で上手にまとめてくれる。いい空気が流れている。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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