ウォシュレットの後、便座を拭いてくれ

2008年10月27日(月) 6:08:54

海外に行って何がイヤって、ウォシュレットがないことだ。
すっかりウォシュレットに甘やかされた我が尻は、いきなりの紙の生活になれず、なんだかとても痛まってしまう。痛いというかむず痒くなる。汚い話だが残糞感もある。海外では必然的に歩く距離が長くなったりするのだが、尻がその状態だと長距離歩くにも心から楽しめない。

ヨーロッパを旅する場合、ビデが普及しているので、それを上手に利用する方法はある。紙を使用した後にそっとね。でも電動式遠隔操作に慣れた身には相当きびしい。なんか清潔な感じがしない。海外でウォシュレットが普及しないのは「尻にあたるあの水が得体が知れなくてイヤという意識があるから」だとどこかで読んだが、ビデはよくてウォシュレットは抵抗がある、というのは理解できないな。単なる「やらず嫌い」だろう。もっと普及してくれよ。

携帯用ウォシュレットを旅行中持ち歩いている友人もいるが、これもなんかしっくり来ない。なんというか「その道具」を持ち歩く感じがね、少し抵抗ある。とはいえないよりマシ。旅行中はいつも「買ってくればよかった」と後悔するが、出発する前は毎回それを忘れてしまう。今度の海外旅行の際は忘れないぞ。

って、なんでこんなことを突然書いているかというと、日本では最近、公衆の場(レストランとかホテルとかオフィスとか)にウォシュレットがとても増えて、それはそれで実に喜ばしいことなのだが、ウォシュレットの後、便座をちゃんと拭かない人があまりに多いことに少々腹を据えかねているからである。

つまり、ウォシュレットをし終わった後、水圧が強いと便座に水しぶきが残りますよね。それをそのままにしてお帰りになる方がとても増えたと思うのだ。
増えたというか、まぁ普及するに従って目立つようになったということで、そのまま帰る人の割合は昔から変わってないのかもしれない。とにかく、個室に入って便座を見てガッカリすることがとっても多い。あれはやはり使用後ちゃんと拭いて、それから流して欲しい。

とはいえ「ウォシュレットがない海外よりはマシ」という思いもある。
というか、そう思うようにしている。ないよりマシ。あるだけシアワセ。そう考えれば楽になれるので、水しぶきだらけの便座とかを見ると「海外でお尻がむず痒くなることに比べればとてもハッピーなことなのだ」と海外でのむず痒さを思い出すようにしている。ここでこの文章の冒頭に戻る。海外に行って何がイヤって、ウォシュレットがないことだ。思考の無限回廊。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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