マジすか

2008年10月26日(日) 10:36:05

ちょっと前のことだが、打ち合わせを終えてラストオーダー間際の店に入った。
10年ぶりくらいに来た店であったが、なかなか美味しく食べ、いつしか店内はボクたちだけに。じゃ、帰ろうかなと店を出ようとした瞬間、厨房の方で大きくお皿が割れる音。ガッシャーン! もう客がいないと油断したのか、店員が大きめの声でしゃべっている。

「オマエ、何やってんだよ〜、気をつけろよ」
「スイマセーン」
「あのな、皿の持ち方、いい加減覚えろよ」
「マジすか」
「マジすかじゃねぇ!」

いや、たいしたエピソードじゃないんだけど、「マジすか」の使い方が妙にツボで、同行者と大笑いした。
というか、若者の間で「普通に」や「やばい」の意味が拡散していい意味にも使われるようになったように、「マジすか」の意味も多少変化してる? 「やっぱりそうですか」程度の軽いポジティブ・ニュアンスで若者が「マジすか」を使い始めてる?

いずれにしても、「マジすか」って明治時代の人が見たら日本語と思わないだろうな。マジ=真面目、すか=ですか、と分解できないだろう上に、できたとしても「真面目ですか」っていう文章も相当理解不能。正確に言うと「『マジ』メにで『すか』」の略だろうけど。この言葉の裏にある「ウソ!」みたいなニュアンス、そして「やっぱり?」みたいなもっと高度なニュアンスを明治人が理解できるとはとても思えない。

ま、こんなことを思い出したのも、昨日仕事の電話をしていて、小さなお願いを後輩にしたら「マジすか」と言われたせい。「マジだよ」と普通に答えたが、あそこは「マジすかじゃねぇ!」と叫ぶべきだったかな。それとも「やっぱりそうですか」的に軽く言ったと解釈して流して良かったのか。まぁよくわからんな。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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