なりふり構わず「伝えて、売る」

2008年10月11日(土) 14:00:07

強烈な世界同時株安で一気に経済がシュリンクしそうな昨今。
あえて(あえて、ね)脳天気に「広告のコミュニケーション・デザイナー」として発言をすると、テレビCMや新聞広告がふたたび盛り返すようになるのではないかと思っている。広告費の落ち込みで苦況に陥っている両業界だが、不況感が蔓延するとヒトは家を出なくなる。行動を控え守旧派的になる。お茶の間にタダで流れてくるエンターテイメントであるテレビ、そして黙っていても宅配されてくる新聞をいつもより見るようになるのは確か。
まぁ単純な発想だけど、家にテレビがあり、新聞もとっているという前提に立つと、お茶の間がもう一度機能し始める可能性はわりとあるんじゃないかな。そこにどんなコミュニケーションをとっていくか、それを考えるとちょっとワクワクする。

というか、ボクを含めた広告マンは、いまこそ「広告で商品が売れた!」という事例をたくさん作るべくがんばらないと、この業界は一気にシュリンクしてしまう。ただでさえも広告が効かないと言われ始めて数年、この不況の風はそこに追い打ちをかけてくるだろうし。

広告で売る。そのためには変化した消費者(生活者)に合わせて、広告手法自体が大きく変わらなければ無理。イメージがどうの、ブランディングがどうの、ではなく、今は自覚的に「広告で売る」というゴールを設定して、なりふり構わず「伝えて、売る」ということをやらないといけないと心底思う。まぁその辺、拙著にもさんざん(ポジティブに)書いたが、なんかまだまだみんな危機感なさすぎな気がしてならない…。

ちなみにボクの企画書はこのごろ「○○(商品名)を○○億円売るために、我々がお手伝いできること」みたいな表題が多い。題名でゴールを明確に金額で設定して、そこに向かって細かくコミュニケーション・デザインしていく。広告の範疇ではないことまで言及していく。データと首っ引きで試算して作り上げていく。
そんな企画書、クリエーティブ部門っぽくないと思うかもしれないし、数字も不得意なのだけど、そのくらいな意識じゃないとさすがに生き残れないんじゃないかと、わりと冷や汗かいているのだ。

広告業界志望の学生に会ったりすると背筋が伸びる。
ボクらは彼らに「明るい広告の未来」を見させてあげないといけない。残してあげないといけない。そこをちゃんと自覚したい。

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