風呂に入るのは午後9時36分

2008年10月 8日(水) 8:16:45

昨日ノーベル物理学賞をとった3人のうちのひとり益川敏英教授は、時間を決めて行動するのが好きだという。出勤時間は毎朝午前8時2分、風呂に入るのは午後9時36分と決めていた、というのである。

出勤が分単位で決まっているのはよくわかる。電車の都合とかもあるだろう。うちの子も「6時47分にNHK街角情報室のテーマ音楽が流れるときに家を出る」と決めていて、まぁ分単位だ。でも、風呂が分単位で決まっているのはユニークだなぁ。午後9時36分。なぜ36分? どうせなら9時31分にすれば、ク・サ・イという語呂合わせで風呂っぽくなるのに(アホか)。

とはいえ、この「時間を決めて行動する」というのは実はよくわかる。
日常をあるサイクルで「自発的に」律すると、日常の生活が自分のペースで習慣化され、ものを考えたり継続して執筆作業をするときなどに好都合なのだ。この「自発的」というのが大事。「風呂に入るのは午後9時36分」と自分で決めることで、他人の都合に影響されず自分本位で動くことが出来る。他人の予定がどうであれ、午後9時36分には風呂に入る、と決めて、自分のペースをキープするわけだ。

ボクも本を書くときなど、日々の習慣化は意識する。他人の都合に合わせて日々を生きてると執筆なんてとても出来ない。テンションの維持もできないし集中力も続かない。サラリーマンは他人(クライアントとか上司とか)の都合に合わせて日々の動きが決まる職業だからそれがかなり難しい(事務職を除く)。本を書くときはそんな中でも出来る限り自分ペースにもっていって習慣化する必要がある。そうしないと、連載をまとめるとかは別にして、長い書き下ろしなんか無理だなぁ(「明日の広告」は書き下ろしだった)。

まぁ益川さんみたいに分単位は難しいけど、もう少し自分のペースで日々を律して生きないと、クリエィティブな社外活動なんかできない、と反省しつつ、今日も明日も他人のペースで生きていくのが決まっている。来週も再来週も。今月も来月も。どっかでこの連鎖を断ち切って集中せねば。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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