大きく交替しないといけないタイミング

2008年8月11日(月) 8:13:23

おとといは丸一日、朝から深夜まで都内某所で仕事だった。
そーとー疲れた。でも、大御所稲越功一カメラマンとの仕事だったので撮影自体は楽しかった。大御所との仕事は何かしら発見や刺激があり、やはり楽しい。打ち合わせやセット建て込みではカジュアルな格好で来られた稲越さん。本番のおとといはおしゃれなスーツ。格好いい。

疲れが溜まっていたので、昨日は一日ひたすらカラダを休めた。ずっとベッド。〆切原稿をふたつクリアした他は何もせず。あ、「『北島康介』プロジェクト2008」(長田渚左著/文春文庫)を読んだっけ。今日の男子水泳100m決勝を前に読んでおくかと何気なく手に取った一冊。意外とおもしろくて一気に読んだ。様々な人がボランティアに近いカタチで濃く関わり、北島康介を作り上げている。その無私な情熱は美談だが、そこにちゃんと報酬が伴う社会にしないと、結局長い目では大国に勝てないだろうな。もう個人の努力で勝てた時代は終わったのだ。

あと、個人の誰それという意味ではなく、60代70代の協会幹部の方々が一斉に辞めてくれないと、やはり日本は勝てないだろう。
もう40代50代に任せて欲しい。やり方が違うのだ。これはどのスポーツ分野においてもそうだし、産業分野においても実はそうだ。ここ10年で世の中の様々な「やり方」が大きく変化してしまった。その変化に対応できず、過去の成功体験を当てはめようとする幹部や経営者が組織のトップに居残る限り、日本に明日はない。

基本的にボクは老人リスペクトの意識が強い人間である。年長者の経験や成功体験は尊い。
でも、ここ10年の変化は歴史的に見ても劇的なものなのだ。いまたまたまトップにいる方々にはタイミング悪くて申し訳ないと思うが、あなた方が悪いのではなく、たまたま「大きく交替しないといけないタイミング」なのである。明治維新と同じようなタイミングなのだ。過去の成功体験を捨てないと生き残れない時代。成功体験がない若手に思い切って任せないと取り残される時代。もう猶予なく。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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