大日本プロレス「リア王」観劇(観戦?)

2008年8月 8日(金) 8:42:20

知り合いの映像ディレクター八代眞奈美さんが演出をやっているということで、シェークスピアの「リア王」を観てきた。出演者はすべてプロレスラー。おもろそー。どんな舞台になるのだろう…。ちょっとワクワクしながら横浜赤レンガ倉庫3階ホールへ。

会場に入ったら、これがなんと、リングのみ(笑)
客席はリングを囲っており、舞台というより完璧にプロレス観戦だ。どうやらプロレスラーが「リア王」をやるというより、「リア王」の設定を借りたプロレス興行の模様。ま、どちらにしてもクレイジーですっ飛んだ素晴らしいコラボ。おもしろいこと考えるなぁ(記者のレポートや対談などこちらで読めます)。
しかも席はリング前2列目。こんなかぶりつきでプロレス観るの初めてだよ。ちょっと怖い。

あまりプロレスは詳しくないし、観るのも中学生以来。だから出演者に思い入れもないし背景もわからないのだが、背景とかわかるとめちゃめちゃ面白い設定らしい。
グレート小鹿という大日本プロレスの重鎮(?)がリア王。彼が大日本プロレスの王位継承として3名指名する。ゴネリル谷口(谷口裕一)、リーガンWX(シャドーWX)、コーデリア伊東(伊東竜二)。でもうまくおべっかを言えないコーデリアはリア王の怒りを買い追放。ケント井上(井上勝正)とフランス帝王(MEN'Sテイオー)とともに去っていく。でもゴネリルやリーガンはリア王を疎ましく思っており…。といった具合。

リング上で、上記ストーリーに沿って、プロレスラーがマイクを持ってセリフを言う。というか「なんだこのヤロー」状態でいがみ合う。そこに唐突に「青コーナーより○○選手の登場です!」と音楽がなってレスラー入場。王位継承者のチームとそれに対抗するチームが闘い合う。という演出。音楽と照明も凝っているうえに、リア王のストーリーが意外とプロレスにしっくり来ていて面白い。

舞台上では、ゴネリルが敗れ(1試合目)、リーガンが敗れ(2試合目)、敗れたリーガンにも邪険にされてリア王が狂い、死んでしまう。ここで休憩。リング上に蛍光灯の祭壇が据えられる(知らなかったが大日本プロレスは蛍光灯バトルが名物らしい。蛍光灯を武器にして血だらけデスマッチをするのだ)。
休憩後の第4幕。リア王の死により、大日本プロレスは滅び去ったように見えたが、最後にコーデリアが出てくるんですね(3試合目)。で、蛍光灯を使った血だらけデスマッチへ。蛍光灯の破片とか血とかがバラバラ飛んでくるので、「ひえ〜」と後列へ避難しながら観る。つか、演劇を観る気分で来ていたのでいきなり血を見ると驚きも倍増。痛そうすぎ。リングに飛び散った蛍光灯の破片の上に叩きつけられるのってさ…。
ま、それはともかく、最後、コーデリアも敗れ去るんだけど(この辺、勝敗とストーリーは関係ないらしい)、大日本プロレスへの愛を語り、なぜか生き返っているリア王も「まだまだ死ねねぇ」と叫び、大団円(笑)

おもろかった。なんか妙な楽しさがあり、プロレスの良さも久しぶりに実感。
同行者たちとワハハと笑いながら会場を出て、とりあえずビールを飲もう、と、中華街の「山東」で水餃子&ビール。シェークスピア悲劇とプロレスとと血とバラと笑いとビール。いーね!(←CKBのケンさんっぽく)。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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