好きで好きで仕方がないこと

2008年8月 1日(金) 9:06:05

いま、日本で一番多い姓は「佐藤」だという。
以前は「鈴木」が一番多かったらしいのだが、途中で「佐藤」が抜いたらしい。その悔しさだろうか、鈴木姓は「藤白鈴木会」みたいな鈴木姓の集まりが多いようだ。一致団結して「佐藤」を抜かせ!ということかな。

苗字館のランキングによれば「佐藤」「鈴木」「高橋」「田中」「渡辺」「伊藤」「山本」「中村」「小林」「加藤」がベスト10。多いと思っていた「山田」や「木村」って意外と低いんだね。
ちなみに苗字館の都道府県別ランキングによると、東京では「鈴木」が1位。「佐藤」は2位だ。大阪では「田中」「山本」「中村」がベスト3。「佐藤」は12位で、「鈴木」に至っては26位。そういえば関西で鈴木さんってほとんど会わなかったな。もっと「鈴木」が少ないのが福岡。102位だ(「佐藤」は7位)。鈴木さんは西に弱いらしい。

って、なんでこんな話をしているかというと、昨晩、鈴木さんとご飯を食べ、「日本で一番多い姓はどっちか」という話題になったのだ。イタリアンでパスタとか食べながら「どっちが1位か」を議論する鈴木と佐藤の男ふたり。傍目から見たら相当キモイ。というか小せえ(笑)

お会いした鈴木勉(BEN)さんは、今年のショートショートフィルムフェスティバルでグランプリを獲った監督。その作品「胡同の一日」は世界最大の短編映画祭クレルモン=フェラン国際短編映画祭の正式招待作品にもなった。初対面だが、映画が好きで好きで仕方がない、というのが全身から滲み出ている映画小僧だった(40代だけど)。楽しかったな。
サラリーマンをやってると、周囲に「好きで好きで仕方ないからこの仕事やってます」という人がほとんどいない。ボクは社外人脈の方が社内人脈よりも多いので比較的そういう人に出会っているが、それでもやはり新鮮だ。とても刺激を受ける。というか「自分はどうなのだ」とヒリヒリした感情が胸に宿る。

今日の新聞によると、また平均寿命が伸びて、男は79.19歳になったそうだ(女は85.99歳)。
平均寿命まであと30年強。「好きで好きで仕方がないこと」を突き詰めるには充分なようで、体力の衰えとかを考えると、意外と足りない持ち時間である。第一ボクは本当に「好きで好きで仕方がないこと」が見つかっているのかどうか。広告も食事も物書きも好きである。でも、好きで好きで仕方がないかどうか。

スティーブ・ジョブズはこう言っている。
「33年間、私は毎朝鏡を見て自分にこう問い掛けるのを日課としてきた。『もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?』と。それに対する答えがNOの日が幾日も続くと、そろそろ何かを変える必要があると考えはじめるのだ」

そろそろ何かを変える必要がある。のか。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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