うまいもので頭痛を霧散させる

2008年5月 1日(木) 5:31:03

企画書書きの寝不足もあって偏頭痛がし、肩こりも酷かった昨日。会社のデスクに向かっていても常に目の奥の方がジンジンと痛い。ちょっとヤバイな、これは。

こういうときの対処法のひとつは「思いっきりおいしい昼飯を食べる」である。ボクの場合、それで治った過去がある(ホントかよ)。なんか悪いストレスみたいなものが出てっちゃうのかな。

電話してみたらラッキーにも席がひとつ空いていたので「鮨しみづ」。
地方の名店をいくつか回っている昨今だが、やはりここの鮨はひとレベル違う。というかボクとの相性が抜群なのだ。年々相性がよくなる気がする。数年前より柔らかく優しい握りに変化してきているが、奥の方に力強い男鮨が身を潜めていて、その酢の強さといい、パラけ方の絶妙な具合といい、Too Muchじゃない感じといい、お値段といい、食後の気持ちよさといい、ボクの中の「鮨の理想」に今一番近いかもしれない。

他の名店で食べても、それはそれで「うまいなぁ」と溜息をつくが、「鮨しみづ」で食べたときのホッとするようなしみじみするような極楽感は味わえない。相性だなぁ。いくつか名店を知っているからこそ、味の相性の存在に気がつく。相性がいい店を探し当てられたのは人生の極上のシアワセのひとつだ。そしてそのシアワセはそこそこの遍歴があってこそ、である。(←遍歴の末でないとボクはシアワセを感じられない)

これからも遍歴は重ねていくとは思うけど、この相性ばっちりが少しでも長く続きますように。
そう神様にお願いして店を出た。
あ、偏頭痛も肩こりも治らなかったです(笑)。そう甘くはないか…。

で、夜22時。
企画書を書いていたら電話。打ち合わせを兼ねて一杯飲むことになった。頭痛はひかない。痛い痛い。
行ったのは「Bar Radio」。最初はシャンパン。ボワールをちょっと垂らしてもらう。うまいなぁ。数杯飲んだあと、尾崎さんに「何かお願いします」と、カクテルを指定せずにお願いする(期待満面)。はい、と、いつもの笑顔で応えてくれて丁寧に作業しだす尾崎さん。

「はい、どうぞ。ジン・フィズです」

ジン・フィズ?
と、ちょっとはぐらかされた気分で飲み始めたが、このジン・フィズがすごかった。
あぁジン・フィズって飲み物の高みをボクはまだ知らなかったな。こんなにすごいんだ…。飲んだ瞬間、数多あるカクテルの中からジン・フィズという狭い狭いストライクを(それもチェンジアップで)狙いにきた尾崎さんの粋に気がついた。うわぁ。それにしてもジン・フィズがここまで…。うわぁ。

いや、ウソみたいな話、頭痛が霧散した。
そういうことも、ある。実際、あまり寝てないままに朝5時に起きて仕事をしているが、頭痛も肩こりも治ってしまった。うはは。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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