東京写真美術館「モノクロ写真体験教室」
2007年7月29日(日) 9:50:37
東京写真美術館の「親子とはじめての方のための『モノクロ写真体験教室』」に家族3人で参加した。
ある方がメールで教えてくれたワークショップで、なんといっても暗室体験できるのがよい。時間も2時間半、参加費1000円と手頃である。娘も写真部に入って写真への興味がずんずん上がっている最中なので、家族みんなで基本を習っちゃおう、というわけである。
最初に説明があり、その後カメラを借りてモノクロ写真を近くに自由に撮りに行き(30分くらいで1ロール撮る)、簡単な器具を使って手回しで現像、ネガを乾かしてる間にピンホール・カメラの原理などを習い、乾いたらビューアーでネガを見てプリントする写真を2枚選んで、暗室でそれをプリント、そうして出来上がった写真を貼りだして終了、って段取り。「写真の撮り方」ではなくて「写真が出来るまでの一連」を効率的に習った感じ。
貸出カメラはほとんど「写るんです」レベルの安物なのだが、モノクロで撮って丁寧に手焼きすると、これがまたいい味が出て芸術写真みたいになるから面白い。
思ったよりずっと楽しいワークショップだったなぁ。
妻など、帰ってきてからも「面白かったねぇ」と何度も言い、翌朝もおはようを言う前に「昨日は面白かったねぇ」と遠い目で言う。「どこがそんなにキミの琴線に触れたのだ?」と聞くと、「なによりも暗室でのプリント作業であんなに写真が変わることが楽しかった。写真って撮ったらオシマイではなくて、撮った後も表現が可能なのがなんだかとても面白かった」とおっしゃる。
確かにそれは強く感じた。デジタルでも加工できるのだが、それとはずいぶん違う手作り感がプリント過程にあって、暗室の暗闇で「で、オマエはこの写真で何を伝えたいのだ?」と迫られる部分がある。プリントしながらもう一度写真を撮っている感じ。それはなかなかゾクゾク体験だった。
まぁ実際はプロの方々の手でほとんどやってもらっちゃうのだが(ボクにはたまたま日本プリント協会の会長さんがついてくれて「うん、これはフィルターなしで5秒。フィルター入れて6秒」とか指示してくれた)、感光を2秒にするか4秒にするか6秒にするか8秒にするかであんなに出来上がりが変わるのは(頭ではわかっていたものの)、やっぱ驚いた。もうちょっと濃く焼いてみたいなと思ったら秒数を変えてもう一枚焼く。写真の右上だけ濃く焼きたかったら、手で他を覆ったりして「追い焼き(覆い焼き?)」をしたりする。なるほどこりゃオモロイ。
娘は色が濃い部分のテクスチャーがなかなか印画されず、十枚くらい焼き直していた。プロのおじさんやおねえさんに優しく教えてもらって楽しそう。写真が肌感覚で好きになったみたい。将来どんな写真を撮るようになるのかな。このワークショップの影響は当面大きく受けそうである。このワークショップを教えてくださったFさんに大感謝。
帰ってから3人でお互いの写真を講評するのも楽しい。
まぁド素人の児戯に等しい写真なんだけど、初暗室プリント記念に貼っておきます。娘の。妻の。ボクの。まぁ一目瞭然に娘のが一番良い(笑)
