グスターボ・ドゥダメル

2007年7月20日(金) 6:53:04

誰かのブログ(失念)で紹介されていて以来、なんとなく追っているグスターボ・ドゥダメル。
ベネズエラ人の指揮者なのだが、この人がすごい。いくつか彼が指揮している交響曲を聴き、その熱い演奏に参っていたところに、メールでこんなYouTube映像を紹介された。クラシックファンでなくても必見の素晴らしい映像。

アルベルト・ヒナステラのバレエ「エスタンシア」の中から「マランボ」と、バーンスタインの「マンボ」。どっちも楽し〜(特にマランボ)。

いや、まさに「リアルのだめ」だ(ライジング・スター・オーケストラ的という意味で)。すごい演奏。オケの演奏者がノリにノッて踊るのだ。んでもって心底楽しそうに指揮する人でもある。ここまで笑いながら指揮されるとこっちまでワクワクする。なんだ、クラシックでもこういうこと出来るんじゃん!

彼が振っているシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラとはベネズエラの優秀な若者を集めたオケらしい。
ベネズエラには約130のユース・オーケストラ、約60の子供のオーケストラがあり、25万人の子供(その90%は貧困層)が音楽に参加しているという。犯罪が多発するベネズエラでは「音楽は社会を変える力となる」という信念のもと「ベネズエラ青少年・児童オーケストラ全国制度財団」というのが設立されているらしく、その頂点がこのシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラなんだとか。なるほど、演奏も素晴らしいわけだ。

グスターボ・ドゥダメルは、なんと18歳でこのオケの音楽監督に就任。というか、14歳のときにはもうベネズエラのアマデウス室内管の音楽監督に就任しているというからスゴイ。
2004年にはマーラー国際指揮者コンクールで優勝。客演多数な上に、今年の8月からはエーテボリ交響楽団の主席指揮者、来年からはロサンジェルス・フィルの主席指揮者に内定しているんだって。

ベートーヴェンの5番と7番を、そのシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラで振っている彼のデビューCDがあるんだけど、名だたる指揮者が推薦文を寄せている。
ラトルは「今まで遭遇した中で、もっとも驚くべき才能を持つ指揮者だ」と言い、アバドは「ドゥダメルと彼の若いオーケストラの音楽に対する情熱に、私は深い感銘を受けた」と褒め、バレンボイムは「これほどエキサイティングな第7番を聴いたのは何年かぶりだ」と語る。
なんか不人気の男子ゴルフ界が石川遼くんを希望の星として持ち上げてるのに構図が似ている気もするが(笑)、でも近年稀に見る注目度であるのは間違いない。というか、特にこの7番の演奏はものすごく熱い。こんなに熱くグルーブするベートーヴェンを聴いたことがない。ロックに近いくらい。


って、前置きが長くなったけど、昨晩は食卓にマックのノートを置いて、そのドゥダメルの前出のYouTube映像を見ながら家族で夕食をとった。ドゥダメルをひと通り見終わった後は、娘お気に入りのスキマスイッチの映像を探し出して見まくる。我が家の茶の間でTVとYouTubeが同列になった最初の夜でもあるなぁ。

そういえば、今年のカンヌ国際広告祭のTVCMのグランプリは、TVではなくYouTubeでしか流されなかったこの動画だった(サイバー部門とダブル受賞)。境目はもうなくなっている。
※ちなみにこの動画のパロディはこちら

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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