圧倒的に煩悩を克服した国民?

2007年4月27日(金) 8:04:47

高校生の出世意欲調査で、米中韓に比べて日本は断トツの最下位だったとか。

「偉くなりたいか」という問いに、「強くそう思う」と答えた高校生は中国34.4%▽韓国22.9%▽米国22.3%に対して、日本はわずか8.0%。卒業後の進路への考えを一つ選ぶ質問では、「国内の一流大学に進学したい」を選択した生徒は、他の3国が37.8〜24.7%だったのに対し、日本は20.4%にとどまった。
ふーん。
そういえばセックス回数調査でも世界26ヵ国中、日本は最下位だったっけ。両方とも見方によっては「情けない」「だから日本はダメ」ということなのだろうけど、別の見方をすれば、「出世欲」とか「性欲」とかって「煩悩」だよね。つまり「圧倒的に煩悩を克服した国民」ということもできるわけだ。

圧倒的に煩悩を克服した国民。
人間が辿り着くある種の精神的理想郷かもしれない(笑)。
個人単位で克服するならまだしも、国民単位で(しかも若いうちから)克服しつつあるのはある種素晴らしいこととも言える。めっちゃ大人な集団じゃん。仙人みたいに枯れていて、それはそれでクールなのでは? 先行ってるのでは? とちょっと思ったりもする。いやマジで。仏教国的には特に。

5年ほど前に書いた不定期日記にも引用しているが、ガルブレイスがこんなことを言って日本を礼賛している。

日本は再び世界の偉大な模範になっているね。これでもう十分だ、と決めてしまった。物やサービスをもっと手に入れようと働き続けるより、余暇がある生活の方がいいというわけだ。執ように続く経済成長より、もっと幸せな公式を見いだした。(中略)これは世界でまったく例がない。リラックスした平和な存在たらん、というわけだ。
経済にあまり力を入れなくとも、心地よくあればいいと日本は発見した。
ま、意見はいろいろあるだろうし、それもわかるんだけど、これはこれでなかなかいいんじゃないの? と思う自分もいる、ということで。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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