塾のお迎え

2006年12月13日(水) 5:17:18

近所の塾に行っている娘のお迎え。自転車でビュー。

夜だし暗いし寒いし。会社帰りで疲れているし。
でも、小6の響子を塾まで迎えに行くのもあと1ヶ月半(2月頭が本番だから)。そう思うとかけがえのない時間に思えてくる。暗くて寂しい夜道も価値があるように見えてくる。塾のドアから子供が飛び出てくる瞬間を愛おしく感じてくる。いただいたメールの一節に「子供はすぐ大きくなっちゃいますよ!」というのがあったが、ホント、子供と一緒に過ごす時間なんかあっという間に終わり、すぐに妻と二人きりの時間が訪れるのだろう。シアワセなんだろうな、うん、シアワセなんだ、お迎えにビューと向かっているこの「たった今」こそ、が。

美輪明宏が「幸せとは陽炎のように儚いもの。手にした瞬間に飛び去るもの」みたいなことを書いていたが、その通りかもしれない。彼は続けて「なのに世の中の人は『幸せになります』『幸せになりたい』と、一度手に入れたら未来永劫変わらない固形物でもあるかのように言い、求める」みたいなことを言う。つまり結婚式とかで「幸せになってね」とか「なります」とか言うのは違ってるよ、ってことだ。幸せとは瞬間の感覚のことを呼ぶのだから。そしてそれが続くとだんだん麻痺して当たり前になり、また不満を持ち始めるのが人間なのだから。

だから、たぶん、幸せとは「なる」ものではなくて「気づく」ものなんだろう。

幸せに気づく感性(それはたぶん感謝する心)をもっともっと磨きたい、な〜んて殊勝なことを思う冬の朝。夜明け前。新聞配達のバイクの音。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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