タッチ、タッチ、ここにタッチ♪

2006年7月22日(土) 10:49:25

目は見えない。喉は痛い。咳もとまらない。の、三重苦。菌をまき散らすから会社にも外食にも行けない。家族からもバイキン扱い。「キャッ、触らないでっ!」とか叫ばれちゃう大黒柱なワタクシ。まぁたしかに受験勉強中の響子にうつったら大変だ。手から間接感染するのでなるべく物に触らないで生きなければ。冷蔵庫も戸棚も触らない。ドアノブとかもなるべく触らない。冷蔵庫から Vittel を出すのも戸棚からコップ出すのも人の手を借りる。コップはすぐ洗う。マスク常用。消毒液も持ち歩いてすぐ手を消毒する。家族の3m以内には近づかない。犬の頭を介して感染する可能性もあるので犬をヨシヨシもできない。と、こんな風に珍しい人生を送っている今日この頃、岩崎良美の「タッチ」が愛唱歌。

とはいえ切迫した仕事が数本あって、電話とメールを駆使して対応。ネット上をファイルが飛び交う。家にいてケータイの電池切れは初めて。いったい何本電話したことか。まぁでも技術の進歩はありがたい。5年前なら這ってでも会社に行かなければいけなかったところ。ありがたいかどうかは考えようだけど。

「国境の南、太陽の西」「スプートニクの恋人」再読完了。「ノルウェイの森」と合わせて恋愛三部作、なのかな。カラダで実在を確かめる行為が実に美しい。「こちら側」の象徴としてのSEXをどんどん突き詰めていっている最中の村上春樹。「国境の南、太陽の西」で突き詰め切って、「スプートニクの恋人」で裏側に出た感じ。そこにはリアルな交わりという意味でのSEXはもうない。もうひとつ突き放してテーマをふんわり浮かばせている感じ。回転木馬が人工衛星になって三次元になった感覚に似ているなぁ。

「ねじまき鳥クロニクル」までは、理由なき暴力というテーマも明確に現れていたが、これと「スプートニクの恋人」の間で起こった阪神大震災と地下鉄サリン事件、そして自らの「アンダーグラウンド」で、明確にこの辺のテーマ性が深く沈降したみたい。「スプートニクの恋人」で沈んで、「海辺のカフカ」でカタチを変えて表出し、「アフターダーク」に至るということか。

村上春樹再読行も長編はあと「アフターダーク」を残すのみとなった。どうせ何にも触れない日々。ベッドでゆっくり紐解こう。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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