shit心

2006年1月25日(水) 9:10:06

ゴルフの「第2回ワールドカップ」に横峯さくらと共に日本代表として出場し12位に終わった宮里藍のブログに「ヘラヘラするな!」「ふざけんなと思った」「何様?」などのバッシングが数多く書き込まれているという。「日本の国旗を付けて闘っている他のスポーツ選手で負けて笑っている方いますか?」とか。負けたあと笑ってインタビューに応えていた姿がお気に障ったらしい。

なんだかなぁ…。あれだけ地道に謙虚に世間と向き合ってがんばっている若者を許容する心もないってか。

勝手にヒトに期待して、自分の夢までおっ被せて、持ち上げて、熱狂して、ちょっとうまく行かないと手のひら返して、足引っ張って、傷つけて、貶めて。

優秀なヒトが日本を脱出していく理由として、その辺の日本人の心性も大きいと思う。野茂も伊良部も(たぶんイチローも松井も長谷川も)表向きは「挑戦」を口にしていたが、どこかでこの心の狭い島から逃げ出したかった部分があると思う。日本のマスコミのインタビューを受けない人もいたし。
運悪く脱出できなかった人は世間に心を閉ざしてしまう。貴乃花も若乃花ももう心からの笑顔をボクたちに見せてはくれないだろう。

ひとつのことに秀でた人を、そのままありのまま評価し褒め称える。他のことについては多少のことは目をつむる。もしくは愛すべき部分と見る。そういう見方はできないものか。

たぶん、成功者を持ち上げながらも、本当はヒトの成功が妬ましいだけなのだろう。何かあったら足を引っ張ってやろうと思っている。思ってなくても思わずそんな行動をしてしまう。そんな、ヒトに自分の夢や願望をおっ被せてないで、まず自分ががんばればいいのに。

自分のことはおいといて、ヒトには厳しく期待・要求・糾弾する…。

そんな人たちが多く生息する島国に、これからも優秀な若者たちが居続けてくれるだろうか。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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