死刑執行人、迷い中

2005年9月28日(水) 8:04:41

哀れ蚊について「殺さないとダメ!」というご意見と「日本人って風流!」ってご意見と二分。思いもよらず反応が多くてちょっとビックリ。ちなみに「別れ蚊」とも呼ぶようですね。

前者について面白かったご意見は「彼女らは自らの種族の卵の原料としてあなたの血を用いるつもりです。映画のエイリアンとさほど変わりません。彼女に吸われたあなたの血の中の赤血球、白血球に意志があるならば、今頃悲鳴を上げています。そして来年の夏、あなたの家族を狙う数多くのエイリアンが作られるのです。家族を守る、勇気有る父親ならば、シガニーウィーバーのように戦うべきです」というもの。迫力ある意見だなぁ。

後者だとアメリカに長く住んでる方から「そういえば日本人って昔から虫や小さいものに対して”あはれ”の気持ちを持つ人たちだから(i.e.枕草子とか虫愛でる姫君とか。)蚊にもそういうふうに”まー、どうせお前もうすぐ死んじゃうんだから今俺が殺さなくてもいいよな。もう少し命楽しめよ。”っていう思いが生まれるんだね。なんてすてきなんだろ。(中略)朝晩涼しくなってくるこの季節小さな生き物たちのことまでも思いやった日本人の優しい心遣いって、ほんとに素敵。そういう優しい心忘れちゃだめだよなー、あたしも日本人なんだから」というご感想。

前者を読んで「それもそうだな死んでもらうか」と思い、後者を読んで「やっぱり"あはれ"だから大目に見たろう」と思い。死刑執行人の心は揺れ動く。蚊本人にすればドキドキハラハラというところだろうか。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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