おいしい店リスト、リニューアルに入ります。

2005年9月12日(月) 0:05:28

選挙結果で自民党が圧勝している中ですが、「おいしい店リスト」を、全面リニューアルのため一度閉じさせていただきます。
去年の夏くらいに「リニューアルする」と宣言しながらずっと忙しくて先延ばしにしてきましたが、さすがにそろそろ抜本的に変えないとと思うので、一端閉鎖という背水の陣で臨みたいと思います(そうしないとまたさぼる)。

10年前にサイトを始めて以来、ほぼ同じ方法・基準で続けてきた「おいしい店リスト」ですが、ここ数年少々硬直化が感じられ、自分の想いともズレてきているなぁとは感じていました。10年続けてきた自負に縛られて保守化している部分もありました。
他にも、ネットがまだマイナーだった頃特有のアプローチを残しすぎていること、数年前から10点法の弊害を感じてきていたこと、ボク自身のスタンスも見直す必要があること、など、いろんな理由をもとに「そろそろ変えなきゃ」意識が高まり続けていました。忙しさを理由に先延ばししていたことは反省しています。

ネットの世界は劇的に変わりました。わりと感慨深いのですが、ネットがある意味マスメディアになり、検索も日常化した今、サイトでのなにげない発言にも相当責任を求められるようになってきました。

たとえば先日も、このサイト内の、辿り着くのも難しい最奥地のエッセイに「この考えはおかしい」とメールで強いご意見をいただきました。ボク的には矛盾がないエッセイだったのですが、それをわかっていただくためにはボクの背景や普段の考え方などを理解していただかなければなりません。でもたぶんその方は検索で辿り着いたのでしょうし、執筆者がそのエッセイをどういう背景や思想で書いているかもご興味ないことでしょう。こちらとしてもサイト全体を読んでからご意見くださいとは言えません。その部分のみ読まれても誤解を受けない書き方をしなかったボクが悪い。

ネットがまだマイナーだったころ(アクセスも少なかったころ)は、そういうことが少なかったのです。もちろん検索が発達してなかったこともありますが、当時、読者の方々と発信者であるボクはある意味仲間みたいなもので、ボクは「ボクの考え方をわかってもらってる」という甘えのもとにいろいろ書いていましたし、その部分を読者の方々も楽しんでくれてた部分がありました。個人サイトということで酒場で友達に語るが如き乱暴な意見も気にせずサイトに書いたことも多々あります。ネットとはそういうものだったし、それが楽しかったのでした。

でも時代が変わって、こうして、ボク自身には興味がないけど検索に引っかかったから情報を取りに来たという不特定多数の方々に「書いている人の背景など関係なく、その部分だけ読まれて判断されてしまう」ようになった以上、やり方を変えなければいけません。もしそのやり方を変えないのであれば、会員制にして通りすがりの人が来れないサイトにしないといけません(もしくはSNSとかね)。

ということで、個人サイトとはいえ、すべてのコンテンツに可能な限りマスメディア並の気遣いをするよう考えを改めようと思います。
遅ればせながら、そういう態度で少しずつサイトを直していこうと考えています(とはいえ、編集者も校閲もいないので、おのずと限界はあるのですが)。「おいしい店リスト」だけではありません。最奥地のコンテンツに至るまで順番に閉鎖し、ひとつひとついじっていく長い作業に入ります。

もちろんボクの個性を消していくということではありません。単に無難な記事にしていくということでもありません。ちゃんと楽しく読めるものにしていくつもりです。メールやブログなどでのご意見も参考にさせていただきます。どうもありがとうございます。

「おいしい店リスト」は、リニューアル後(1ヶ月以上かかるかも)、主観的なリコメンドをメインにしたより使いやすいコンテンツにするつもりです。また、店リストは残しますが、採点とかではなく、もっと「行った店の記録」に近い立ち位置になるかと思います。

愛用してくださっていた方がいたとしたらご不便をおかけします。よろしくお願いします。
あ、沖縄やさぬき、NYなどの店リストはまだ「おいしいスペシャル」の方に残してありますので、近々ご旅行される方はそちらをご覧くださいませ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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