アンケート嬢の災難

2004年7月 3日(土) 12:15:54


ここ数日、参院選の電話アンケートが数件かかってきている。
いくら無作為抽出された電話番号だとはいえ、うちの電話番号を把握した上で「この家の有権者がどの政党に入れるか」「選挙区はどこか」「仕事や年齢はどうか」などの個人情報を取ろうというのはもうやり方として危険すぎないか。つか、マスコミのくせに個人情報の取り扱いが「雑すぎ」る。んでもって雑だという自覚もない。

参院選アンケートを騙って、家族構成や年齢を聞きつつ、「お子さんは男の子ですか女の子ですか?おいくつですか?」と何気なく聞き出せる場合だってある。そういうのに疎い妻など口を滑らせそうだ。相手が変質者だったりしつこい教材屋だったりしたら悲惨。電話番号から住所を割り出すのは簡単だし(うちはNTTに登録してないが)、この家は小四の娘がいて家族三人で、みたいな情報を悪用しようと思ったらいくらでも出来る。

ということで、土曜朝から朝日新聞(を名乗る電話アンケート員)とやり合い。
これが朝日新聞のアンケートだという証明はできるのか。「折り返し電話いただければわかります」って、その電話で「朝日新聞です」と答えたからって証明にはならない。ヤフーを騙った手の込んだ詐欺の例を知らないとは言わせん。だいたい電話番号とアンケート内容を紐つけして悪用しない保証はあるのか。え?わかりました?もう二度と朝日のアンケートでこの電話番号にはおかけしませんのでご安心をって? ってことはこの電話番号が朝日に(ブラックリストとして)登録されるってことじゃないか! 全然無作為抽出じゃないじゃないか! 個人情報を登録すな!

……イヤなオヤジに当たってすまんかったね、アンケート嬢。でもね、まるで答えられなかったそっちもそっちだと思うぞ。もともとエキセントリックに個人情報個人情報と叫ぶのは好きではない。でも、あまりにお粗末なんで絡んだ。電話番号ってとてもセンシティブな個人情報だと思うし。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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