書店は本をめったに買わない層にばかり媚びを売っている
2003年7月10日(木) 8:43:12
パルコがリブロ(書店)を売却したらしい。リブロ・チェーンはわりとセンスよい品揃えで、棚の感じも好きだったのでちょっと残念。このごろ当初ほど独自性がなくなったなぁとは感じていたが…(昔のリブロは画期的だった)。
書店経営はどこも厳しい。書店ヘビーユーザーであるボクからすると「街の文化拠点である本屋に経済効率を導入しすぎた結果、どこも似たようなつまらない本屋になり、客足が遠のいた」となるのだが、そうも言ってられない状態(出版大不況と万引横行)なのだろう。
個人的には「書店復活のキーワードは『文化の香り』」だと思うな。書店は情報ステーションではなく、文化ステーションなのだということをもう一度認識してほしいと思う。食で言ったらファストフードからスローフードへの潮流と近い改革を出版や取次や書店に望みたい。文化の香りがする書店はちゃんと流行っている。出版不況→書店不況、なのではなく、書店から客が離れたから出版不況なのだろう。本離れが嘆かれて久しいが、日本人の心性が変わったわけではない。相変わらず日本人は世界に冠たる活字好きだ。単純に「行きたい書店がない」だけなのだ。ベストセラーと雑誌しか置いてない本屋に遠回りして行くくらいならそこのコンビニで立ち読みする方が楽♪って感じなだけだ。入店するのがワクワクするほど文化の香りがある書店があれば、客は遠回りしてでも来てくれる。そしてそれはファミレス的な「何でも揃う大型店」でもなければファストフード的「効率重視店」でもないのだ。
書店は本を売るのが商売なのに、一番の顧客である本好きをないがしろにして、本をめったに買わない層にばかり媚びを売っている。いい加減そろそろ考え直して欲しい。
