ノーベル平和賞にカーター
2002年10月12日(土) 9:27:18
ノーベル平和賞にカーターが選ばれた。アメリカのイラク攻撃への抑止力としての意図もある受賞だという。結果的に選択は悪くないと思うが、ここまで大きな賞が数人の選考委員の「明確なる政治的意図・操作」で決まるのはとても危険だ。例えば、もしブッシュが選ばれていたらそれだけで世界の趨勢が決定してしまう。実際、ブッシュもノーベル平和賞候補にノミネートされていたのだ(!)。これでブッシュが選ばれていたら…‥。
カーターは数々の平和的活動をした。ただ、1978年、現役大統領だった彼が、アフガンの反ソ勢力・ムジャヒディンを育成・支援しはじめたことがすべての始まりであることも事実。当時の対ソ政策として有効であったとはいえ、その後24年間、アフガンは貧困と殺戮と破壊に晒された。200万人近い死傷者と300万人とも言われる難民、1000万個の地雷…。米ソの戦場として利用された結果がこれである。そしてムジャヒディンの中からタリバン政権の主要勢力も、北部同盟の主要部隊も生まれた。
歴史の必然だったかもしれないから、一方的に非難も評価もしないが、アフガンが利用され翻弄され地獄の四半世紀を歩んだのは確か。カーターもそれを自覚していると思いたい。いままで彼が何をしたかは別にして、いまこの大事な時期に選ばれ、得た「平和的力」を、最大限に利用して欲しいと願う。
