紙の本で読んだ方がいいよ。「ある小さなスズメの記録」

2011年1月21日(金) 11:26:28

ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯「ある小さなスズメの記録」(クレア・キップス著/梨木香歩訳/酒井駒子絵/大久保明子装丁/文藝春秋/1500円) という本を読んだ。

「心を込めて丁寧に丁寧に作られた本」という言葉がとても似合う佳品。
原作者の紡いだ言葉はもちろん、梨木香歩の訳、装丁、装画、写真に至るまで、心を込めて丁寧に丁寧に作られている。こういう質感はデジタルでは出ないなぁ。しかもデジタルでは読みたくない内容だ。窓外の景色を見ながら、そこにふとスズメが飛んでこないかなとか期待しながら、紙の手触りを楽しみつつ頁をめくりたい作品。

戦時中のイギリスでの実話でありノンフィクションでありエッセイである。
たまたま玄関前で拾ったスズメの雛。生まれて数時間。まだ毛も生えておらず目も見えていない。足と羽に決定的な不自由を抱えている雛で、たぶん親に「これは生き延びない」と巣から放り出されたのだろうと作者は推理する。

ジョブズの犬

2011年1月20日(木) 18:46:36

スティーブ・ジョブズが無期限療養休暇に入った。

2004年、膵臓ガンと診断されたが幸いにも治療可能なガンで摘出手術をして復帰している。2009年には肝移植も行ったが半年の休職で復帰した。そして今回。無期限の療養である。

ボクは「よく教育されたアップル・ファン」で、有り体に言えば「アップルの犬」である。
でも、今回、人生からジョブズがいなくなることを具体的に想像してみてよくわかった。ボクは「アップルの犬」ではなく「ジョブズの犬」だ。

弱さを受け入れて楽しもう

2011年1月19日(水) 8:12:39

今年は50歳だなぁ、と、去年の終盤から意識していたのだが、そのせいもあるのかな、急に酒が弱くなった。

「自分は酒が強い」というのが自分の中で「自分は男である」というのと同じくらい自明かつレゾン・デートル的だったので、これは実にショックである。呆然とする。愕然とする。自覚するだけならまだいい。他人に言われた。会社の後輩に「さとなおさん、酒弱いすね」と言われた。これは参った。さ、酒が弱い? さけがよわい? サケガヨワイ・・・そんな日本語あったっけか?

脳みそが拒否する。自分がサケガヨワイって何?
・・・まぁそれでもワイン1本くらいはまだ飲めるのよ。でも1本半くらい行ったらもうベロベロだ。つか、強調しとくが「バーボンならボトル1本は行けた自分」なのだ。「日本酒だって一升は行けた自分」なのだ。それがなぁ。ワイン1本半でなぁ。なんだかとっても屈辱的だ。

フェイスブックにファンページ、持ってます

2011年1月18日(火) 7:55:09

お気づきの方もいらっしゃるかもだけど、少しずつサイトに手を入れ始めている。
ここ1年ほど(さなメモは毎日更新していたけど)あまりに長いこと手入れしなかったので、まぁ少しずつ。

まず、このメモの左下のメニュー。アマゾンとツイッターとフェイスブックのウィジェットを入れた。そしてサイト全体(カラム全体)を左揃えから中央揃えへ変更した。なんで左揃えなの?とよく聞かれていたんだけど技術的な問題でした。あと横幅を広くした。一瞬フォントも変えたんだけど(ヒラギノ角ゴから丸ゴへ)、やってみたら幼くなったのでこれは速攻で元に戻したw

これで、いまMT3なのをMT5にバージョンアップして、もう少しいじります。世の中的にはWordpressを使っている人が増えているけど、そっちへの完全移植は手がかかりすぎる(サイトが膨大になりすぎた)。

あれから16年。娘もサイトも16歳。

2011年1月17日(月) 8:32:34

今朝、5時46分の黙祷で泣いてしまった。
テレビ画面でまだ暗い神戸の公園に集まって祈る人たちの映像を見ていたら、なんだかたまらなくなった。涙もろくなったのもあるが、やっぱり体験者としていろいろと思い出され、走馬燈がぐるぐると。

あれから16年。
今年、神戸市の人口の大半は震災を経験していない人になるそうである。そうか、あのとき60歳だった人はもう76歳だもんなぁ。16年とはそういう年月である。33歳だったボクももう49歳。

あのとき、ボクたちは一番揺れた地域のひとつである夙川に住んでいた。
妻はちょうど臨月。数週間後、3人でなんとか神戸を脱出し、東京に避難して娘の響子を生んだ。あのとき赤子だった娘がもう16歳。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。