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「ロシアより愛をこめて」

ロシアより愛をこめて

From Russia With Love

Terence Young
Sean Connery, Daniela Bianchi, Pedro Armenderiz, Lotte Lenya, Robert Shaw, Bernard Lee
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1963年製作
115 minutes

監督・・・テレンス・ヤング
脚本・・・リチャード・メイバム
原作・・・イアン・フレミング
製作・・・ハリー・ザルツマン
アルバート・ブロッコリ
音楽・・・ジョン・バリー
キャスト・ショーン・コネリー
ダニエラ・ビアンキ
ロバート・ショー
ペドロ・アルメンダリス
ロッテ・レーニャ

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最初、この映画「007危機一発」っていう邦題だったんですよね。

ボクが2歳のときに公開した古い映画なのに、なぜだかわからないけど、ボクはこの映画を「007危機一発」と覚えたんです。
ボクが物心ついた頃にはもう「ロシアより愛をこめて」という邦題にかわっていたのに。
なんでかな。おかげで「危機一髪」と書くところを「危機一発」となんど書き間違えたことか。これって翻訳者の誤訳かも。

※複数の方から「あれは誤訳ではない。邦題担当者は考えた末に「危機一発」としたのだ。ちなみにこれは名訳とされている」というメールをいただきました。そりゃそうだ。オフィシャルな題名で誤訳するわけがない。というか、みんなで会議して侃々諤々やって決めた邦題なのでしょう。ごめんなさい)


てなわけで、この映画のことを思い出すとまず、「危機一髪のイッパツは映画では一発と書いたけど、本当は一髪と書くんであって一発ではないからな、間違えるなよ」
という確認作業が心の中で起こります。

で、その次に、マット・モンローの主題歌がイキナリ心の中で鳴り響き出します。

なんていい曲でしょう。
今月はこの映画について書くと決めた時からずぅっと頭の中に鳴り響いています。もう離れない。鳴りっぱなし。でもそれが苦にならないほど好きな曲です。
好きな映画音楽ベスト5には必ず入ってきますね。「昼下がりの情事」や「太陽がいっぱい」などと一緒に。
この曲の作曲者はライオネル・バート。ミュージカル「オリバー」で有名な人です。

そしてもうひとつ。
ダニエラ・ビアンキの金星人みたいな美しさがまぶたの裏に蘇るのです。
ボンドガールの中でも出色の美貌。1960年のミス・イタリア(世界大会では準ミス)。でもこれ以降これといった映画に出ていません。出演作に恵まれていないのですね。そういう意味でジェニファー・オニールと並ぶ幻の美人女優ですね、ボクの中で。

このように、この映画について思うとき、まずこの3つがすぐに心の中に浮かび上がります。

その後にやっと、最盛期のショーン・コネリーのかっこよさと獣のような毛深さ(彼はやっぱり歳とってカツラとってからの方が格好いい)。
ロバート・ショーのクールな悪役ぶり。
007特有のアクションシーンとか秘密兵器とかラブシーン……
とかが、思い出されるといった順序ですね。

とにかくこの映画は「危機一発」で「マット・モンロー」で「ダニエラ・ビアンキ」な映画なんです。ボクの中では。


さて。

一般的には007シリーズ第2作目にして最高傑作と言われるこの映画。
映画自体、細部にわたっていろいろ魅力的な部分がありますが、いま観直すとこの頃のジェットコースター的息もつかせぬ映画たちに比べるとアクション映画としてはかなり間延びが感じられます。
でもいまのアクション映画の原型がいっぱい詰め込まれていますね。
そして、これは誰もが語るところですが、オリエント急行での007とロバート・ショーとのやり合い。これはロバート・ショーの凄味あってこそですが、当時としては出色の背筋こわばりサスペンス。ハラハラドキドキさせられます。

…こういうの、今の子供たちが見たらどうなのだろうな。
 やっぱり間延びしていてつまらないと思うのでしょうか。

まぁ、でもこういうスパイものも冷戦が終わりを告げて以来どうもリアリティがなくて、闇の組織スペクターなんかもなんか笑っちゃうんですね。もう仮面ライダーやキカイダーと同じレベルの荒唐無稽さしか感じません。
1960年代〜70年代はこれでもある種のリアリティがあったと思うのですよ。これも時代、なのでしょう。


で、ボクは、つまりはそういう時代と、そういう時代のエンターテイメントが無性に好きなのです。
その白眉がこの映画。
最近のエンターテイメント映画は確かに息もつかせないのですが、どうにも馴染めません。手作り感がないし「驚かそう」というケレン味ばかりでうんざりします(これって自分はオッサンであるということを白状しているようなものかもしれないけれど)。


p.s.
全くの余談ですが、007シリーズを観ると無性に「帽子掛に帽子を投げてかける」マネをしてみたくなるのはボクだけでしょうか。
一時星飛雄馬的血の滲むような練習をしたことがあるボクですが、昨日久しぶりにしてみたら全然かからなかった…。
ショーン・コネリーもかなりテイクを重ねたのだろうなぁ。
あのシーンを観る度に「NG集」が観たいと思ってしまうボクなのでした。


【1998年2月記】

1998年02月01日(日) 18:46:37・リンク用URL

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