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クイーン「オペラ座の夜」

A Night At The Opera
Queen
1974年発売/東芝EMI

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以前どこかのFMで「1970年代ポップスベスト100」みたいな企画ものをやっていました。
70年代といえば名曲の宝庫。
でも一般リクエストで集計してしまうと、わりとしょうもないのがベスト1に選ばれたりするんですよね。でもこの番組はわりと聴取者がよかったんだと思う。

何がベスト1に輝いたと思います?

まぁこの欄でこんな事書くんですからわかるでしょうけど。
そう、クイーンなんです。クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」。

わかる。とっても共感する。
あの完成度。初めて聴いたときの衝撃度。そして時代をすっぱり切り取った鋭利な感覚。

センスの悪い番組のベスト100だったりすると、クイーンはクイーンでも「ダンシング・クイーン」だったりするんですよね、1位が。
アバも決して悪くはないけど、ちょっと薄いよね。その点、この番組はとてもセンスが良かった。

でも、1974年発売といえば……え?もう23年前か!!(1997年当時)

もう古典ですね、このアルバム。
新入社員とかと同い歳なんですから。


さて。
教育好きだったうちの母親はロックのアルバムなんか買って帰るととても嫌な顔をしました。
情操教育に良くない、とか思っていたのでしょう。

「これ、バロック。ほら、オペラ座でのコンサートアルバム。イギリスの室内楽だってば」
このアルバムをそう言って見せてまんまと騙しとおしたのをよく覚えています。

ジャケットも題名も、クイーンというグループ名も、当時としてはちょっとハードロックぽくなかったのが幸いしました。母親の機嫌はいいし、お目当てのアルバムは買えたし、初めての出合いは幸せでしたね、「オペラ座の夜」。

実はクイーンが特に好き、という訳ではなかったのです。
友達の間でとにかくこのアルバムは話題になっていただけなんです。
乗り遅れてはいけない、と急いで買ったんだけど、ボクがお金を貯めて買った頃にはもうひとしきり話題になった後で、完全に流行遅れ。いまさら「オペラ座の夜、良いねぇ」なんて友達と話す雰囲気ではなかったのでひとり孤独に聴きました。でも今考えると逆にそれが良かったのかもしれません。ぱっと聴いてぱっと感想を言うより、じっくり時間をかけてつきあえましたからね。
このアルバムは時間をかけて聴いた方が味が出てきます。

そう、ちょっと取っつき悪いところがあるアルバムでした。
なによりも新鮮というかとまどったというか、ビックリしたのは、なんと180人とも言われている(多重録音での)コーラス。
これは最初は拒否感ありました。妙に気取っている感じがしたのです。ロックのくせに、って感じ。シンプルじゃないな、と思ったのをよく覚えています。フレディ・マーキュリーのボーカルの魅力を邪魔している、なんて思っていました。

でもそれが耳慣れた後は他の普通のポップスが単純きわまりなく聞えるんですから不思議なもんですね。
こういうのに慣れちゃうとそれ以降は「イエス」とか「アランパーソンズ」とかプログレ系とかに行っちゃうのかもしれませんね。クイーンからあっちに行った人、わりといるのではないでしょうか。


このアルバムはクイーンの4枚目のアルバムです。
ビートルズやストーンズの4枚目と比較しても、クイーンがいかに早熟なバンドかがわかります。

この完成度。

アルバムとしても70年代ぶっちぎりのベスト1かもしれません。



【1997年8月記】

1997年08月01日(金) 20:57:34・リンク用URL

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