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レベッカ「REBECCA lV〜Maybe Tomorrow」
3曲目の「Cotton Time」。
この曲は僕にとって大事な曲。思い入れが激しい曲です。
夏の、むせかえるような土手の草いきれが昨日のことのように蘇ります。
あの頃のことをこうまで鮮明に蘇らせてくれる曲は他にはありません。
作詞の天才というと誰でもすぐ何人か指折れると思います。
女性に限れば、松任谷由実、阿木燿子、吉田美和……
でも忘れないでね、一人の強烈な天才を。
そう、NOKKO。
彼女は本当に天才です。
強烈なビートとメロディ、ライブの凄さ、そしてNOKKOのボーカルの魅力、そういうものの陰に隠れてそんなに目立っていませんが、レベッカは実は彼女の詞でもっていたとボクは思います。
鮮烈な言葉のビート。切羽詰まった欲望の表現。はねっかえりの生活感。そして女の子の心の柔らかい部分を切り取るナイフの切れ。
NOKKOの詞を読む度、表現という世界の奥深さを考えます。この詞をあの声でうたわれちゃったらもう平伏するしかしょうがありません。
ユーミンなんかのほうが、もちろん、完成度は高い。
阿木燿子はビジネスとして素晴しい出来。
NOKKOに一番近いタイプはドリカムの吉田美和かもしれません。
でも「育ちが違う」んですね。
吉田美和のほうが育ちがいい。NOKKOは育ちが悪い(あくまで作詞の印象のはなし)。裏道でお腹をすかせている感じがあるんです、NOKKOには。その裏道ぽい感じがNOKKOの詞にミステリアスな色を添えています。これは他のどの作詞家にもない。
ソロになってからのNOKKO(結婚して、そして離婚してからのNOKKOといってもいい)にはなぜかこの「育ちの悪さ」が消えてしまった。だからいまひとつ売れないのです。昔に戻れ!NOKKO!
レベッカの作詞以外の魅力というと、まずその伝説とも言えるライブでしょう。
150センチ位しかないNOKKOがすごく大きく見えてくるその堂々たるステージング。最初から最後まで踊まくっているんですが、とにかくセクシーなんです。フェロモンむんむんのダンス。目は釘づけ。他のメンバーが可愛そうになるくらい観客はNOKKOしか見ていない。
「レベッカザウルス」の頃のライブなんて特にすごかったですよ。
観客まで汗みどろ。そんなに自分を失ってノリまくるというタイプではないボクですら発狂寸前でしたから。いやぁライブは堪能させてもらいました。日本人のライブのなかでは一番だと自信をもって主張したいレベル。
ライブが良い上にアルバムもいい、というともうベタボメですね。
でもしょうがないな。実際にいいんだから。
なかでもこの「REBECCA lV」がボクは一番好きです。
ファンのなかにはもっと初期のがいい、という人も多いけど(初期のほうが確かに「レベッカぽい」んです。育ちの悪さが、ね)、ボクは理屈でなく、これ。だって冒頭で書いた「Cotton Time」を始めとして「プライベイトヒロイン」「フレンズ」「ボトムライン」などなどボクの人生にとっての名曲ぞろいですから。
いまからレベッカ聴いてみたいという方にもこれがお勧め。入りやすいと思いますよ。
ちなみにレベッカのベスト10を上げると
1. Cotton Time
2. Moon
3. Lonely Butterfly
4. フレンズ
5. プライベイト・ヒロイン
6. When A Woman Loves A Man
7. Rasberry Dream
8. Freeway Symphony
9. ラブ・イズ CASH
10. ボトムライン
かな。
いいなぁ。名曲揃いだなぁ。
【1997年5月記】
1997年05月01日(木) 21:54:32・リンク用URL

@satonao310