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八神純子 「思い出は美しすぎて」
八神純子って誰?っていう方もいらっしゃるでしょう。
1978年発売だから、もう発売されて19年(1997年現在)。
ツイスト、チャー、原田真二の3人がロック御三家と呼ばれて活躍していた頃のことですから相当古いです。キャンディーズが解散したのはこの年の4月4日ではなかったかな。ちょっと定かではないけど。その頃ボクは高校2年生で、東京の6年一貫の男子校に通っていました。
男子校というのは回りに女の子がいないせいか「女にもてるために音楽を聴く」という意識が低いので、わりと背伸びせず、子供っぽいのも恥ずかしがらず聴ける環境でした。
いや、八神純子が子供っぽいというわけではなく、男女共学に行っていたら聴かなかったかもしれないなぁ、というような意味で。わりと見栄はって「日本のニューミュージックなんてくだらない」とか言って聴かなかった気がする。
で、「思い出は美しすぎて」。
八神純子のデビューアルバムですね。
名古屋の大富豪の娘がきれいな声で良い曲歌っている、ということはテレビで知っていましたが、当時(高校2年生)はその程度の動機では2500円もするLPを買わないものです。近くの知り合いの大学生が部屋でしょっちゅうこれをかけて「最高だ、最高だ」と繰り返していたので、まずその人に借りて(当時はレンタル店もなかった)聴き始めました。
一聴で惚れました。
すごく良かった。
冒頭の「雨の日のひとりごと」がまずいい。ここでその美声に聞き惚れましたね。特に2曲目「時の流れに」なんか、当時は超名曲だぁと興奮して聴いてました。
そして表題曲。
シングルデビュー盤にもなった「思い出は美しすぎて」は出アタマのギター音からして最高。
「透明感ってこういうことかぁ」と、ショックを受けました。そしてこんな曲を作曲できる八神純子がとても好きになったのです。まぁ美人タイプではなかったので「アイドル視」はしなかったけど、その音楽性と、なによりも声に惚れたというか…。
このアルバムはほとんど彼女の作詞作曲ですが、2曲だけ他人の曲を歌っています。
この2曲がまた良い。
「気まぐれでいいのに」と「さよならの言葉」。
どちらも小野香代子さんという人の作詞作曲です(誰なのかな。どなたか知っている方いらっしゃいませんか?→下記参照)。特に後者。これは好きです。他の曲に比べてなぜか録音レベル(音量)が高いのが困るんだけど(ミキサーのミスかな)これと表題曲の2曲だけを聴いてCDをしまうことも多いですね。
人によっては2枚目のアルバム「素顔の私」の方が好きという方もいらっしゃるでしょう。
日によってはボクもそう思うときがあります。
でもどっちかを選べと言われたら、愛着も含めてやっぱりこっちです。
その後彼女は「Mr.メトロポリス」「夢見る頃を過ぎても」とアルバムを出し続けるのですが、「思い出は美しすぎて」「素顔の私」の2枚の出来がすごすぎて他のはどうもちょっと。
シングル盤では「パープルタウン」の盗作疑惑が記憶に新しいですね(といっても15年くらい前だけど)
とにかく、これは誰が何と言おうと名盤だと思うのですよ。
そりゃね、今聴いたらちょっと平板なところもあるし音楽性だってそんなでもないかもしれない。でも名盤は名盤。これを聴く度にあの頃が蘇るし透明な気分にも浸れます。ボクにとって大事な座右のCDなのです。
ちなみに八神純子の曲としてボクが好きなBEST5は、
1.「思い出は美しすぎて」
2.「さよならの言葉」
3.「雨の日のひとりごと」(ポプコンバージョン)
4.「夜間飛行」
5.「気まぐれでいいのに」
かな。
p.s.
小野香代子さんは、この大名曲「さよならの言葉」で、1977年第13回ポプコンのグランプリをとっています。
ポプコンのCDが出ていて、その中で彼女の歌を聴けます。
はっきり言うと、小野さんが歌った「さよならの言葉」の方が八神純子のより泣けます。小野さんはいま奈良に住んでいらして、音楽活動を続けていらっしゃるようです。
【1997年1月記】
1997年01月06日(月) 21:44:13・リンク用URL

@satonao310