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荒井由実「ミスリム」

Misslim
Arai Yumi
1974年発売/ALFA RECORDS INC.

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今月(1997年11月)はどのCDを取り上げようかなぁ……11月かぁ……11月。ん? 11月?・・・



11月といえば!



そう11月といえばユーミンですよね(ある年齢層の方にはわかるはず)。

11月=「ユーミンのニュー・アルバム発売」という印象がとても強いのです、ボクは。
だってユーミンは律儀にも、毎年11月末に新譜を発売していましたから。うん、過去形。1996年は年末発売がとうとうずれ込んで1997年の2月だったんですね。

調べてみたら1983年の「VOYAGER」から1995年の「KATHMANDU」まで14年連続で11月末(時々12月頭)発売なんです。ボクが22歳から34歳まで。まぁ定期的に出し続ける方も出し続ける方だが、聴き続ける方も聴き続ける方なのだ。

ということで、今回はユーミンです。


ずっと避けてきたんです、ユーミンについて書くの。
まさに「座右のCD」筆頭のアーティストだったのですが、あまりに当たり前だしあまりに書くべきことが多すぎて、どこから手をつけていいのかわからなかったのです。いままでのボクの人生のいろんな側面にちょこちょこユーミンの歌が顔を覗かせますからね。いちいちエピソードとか影響とかを書き始めたら大長編になってしまう…。

まぁすべては1973年にデビューアルバム「ひこうき雲」を初めて聴いた時から始まっているのです(最初は、なんちゅう声だ!と思った)。

以来、全28枚(ベストアルバムなどを除く:1997年現在)、一応聴き続けているのはやっぱり初めて聴いた時のインパクトからかな。次はどんなインパクトを与えてくれるのだろう?という期待で買い続けています。
そう期待される方はしんどいでしょうね。
彼女の辛さはこのように「常に新しいインパクトを皆から求められた」ということですね。それに応えようとした真面目な彼女。自由奔放のように見えてかなり真面目な性格なのだと思います(毎年11月に出すという律儀さもその現れ)。


で、デビュー2枚目がこれ。「ミスリム」。
「Miss slim」を縮めて「Misslim」にしたらしいけど、そういう造語自体も当時なんか新しくてインパクトありました。

ボクは、もう手放しの賞賛を、このアルバムに送ります。

掛け値なしの名作。

「生まれた街で」「瞳を閉じて」「やさしさに包まれたなら」「海を見ていた午後」「12月の雨」「あなただけのもの」「魔法の鏡」「たぶんあなたはむかえにこない」「私のフランソワーズ」「旅立つ秋」の全10曲。隙なしの名曲揃い。いまでも大事に聴き続けている1枚です。
どれも捨てがたい名曲揃い。なんとも素直でポップな歌詞……

そういえば山手のドルフィンにもわざわざ行ったなぁ。




だいたいユーミンは「荒井由実」時代の方が良かったよね。そう思いません?

「ひこうき雲」「ミスリム」「コバルト・アワー」「14番目の月」。
この4枚にベスト盤の「ユーミン・ブランド」(「あの日に帰りたい」やら「翳りゆく部屋」やら「やさしさに包まれたなら」の別バージョンが入っている)のこの5枚。これはやっぱり人生でとても大事にしている5枚です。
詩の切れ味が違うし、曲の陰影が違う。特に作詞の凄みはこの頃のユーミンに誰もかなうものがいないのではないか?のレベルです。

でもこのミスリムの時で若干ハタチですよ、彼女……
それで

♪時はいつの日にも大切な友達
 過ぎていく昨日を物語にかえる♪

♪雨上がりの庭でクチナシの香りの
 やさしさに包まれたならきっと
 目に映るすべてのものはメッセージ♪

なんていうような詩を書いているんだから、これはもう本当に「早熟の人」なのです。
なにせ作曲デビューが15歳ですからねぇ……


もともと、スタートダッシュの人であると思うのです。
勢いでゴンと突き抜ける人。だから後半(この頃)は見ているのが辛くなりますね。
キープの人ではないだけにねぇ。名前でも変えて全然違う種類の音楽を始めてしまったらどうだろう?と思います。いまは「ダサクなりたくない恐怖症」みたいなものさえユーミンに見えてきてしまった。ちょっと、気の毒なのです。これだけ走りつづけてくれたんだから、ちょっとは休んだらどうだろう。

ああ。
イイタイコトはいっぱいあるのですが、きりがない。


最後に好きなアルバム、曲を挙げてみましょう。
これ自体、かなり苦痛を伴う作業ですね。好きなのいっぱいあるし、季節ごとに好きな曲は変わる……ほら、ビーチの季節とスキーの季節では変わるでしょ。うーん、まぁいいや。エイヤ!で行ってみましょう!




ユーミン・アルバム「極私的」ベスト5

1. 「ミスリム」
2. 「14番目の月」
3. 「コバルト・アワー」
4. 「OLIVE」
5. 「SURF & SNOW」



ユーミン・ソングス「極私的」ベスト10

1. 「青いエアメール」
2. 「やさしさに包まれたなら」
3. 「雪だより」
4. 「よそゆき顔で」
5. 「ロッヂで待つクリスマス」
6. 「卒業写真」
7. 「DESTINY」
8. 「瞳を閉じて」
9. 「中央フリーウェイ」
10. 「守ってあげたい」



「青いエアメール」なんていうマイナーなのが好きなんですよ。
これを1番に持ってくる人なんて世の中にいるのだろうか……でも聴き直してみてください。なかなかいい歌でしょ。
これはアルバム「OLIVE」に入っています。



【1997年9月記】

1997年11月01日(土) 22:04:27・リンク用URL

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