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epo「DOWN TOWN」
エポというと白馬を思い出します。
白い馬なんていうロマンチックな話ではなく、長野県の白馬。
大学2年生の夏、この地にボクら高校の同期4人は旅行に行ったのでした。
泊まったのはわりとしっかりしたペンションで、共同リビングにJBLの銘スピーカー‘パラゴン’が置いてあったのを良く覚えています。
ペンションのおねえちゃんにお願いして聴かせてもらったのですが、「ロッキーのテーマ」とかしかレコードがなくて、大音量でロッキーを聴いたっけ。ロッキーはパラゴンだろうがラジカセだろうがあまり変わらんな、というのが感想。「こんな使い方ではパラゴンが可哀想だ」とひとり憤っていたのを思い出します(他の3人はオーディオに興味があまりなかった)。
いや、このスピーカーでエポを聴いたというお話ではないのです。
男4人で白馬に何をしにいったのか……
実は、情けない話「麻雀」をしにいったのでした。
3泊4日、思う存分打とうではないか! ということです。
とにかく食事する間を惜しんで徹夜し続けました。こんなことなら東京の雀荘でも良かったのです。なんで白馬くんだりまで行ったのやら。
勝ったのか負けたのかは全く覚えていません(覚えていないくらいだからきっとトントンだったのでは?)。
越島という奴が‘リーチ一発ツモ・ジュンチャン三色ドラ3’というのを上ったのと、小田という奴が‘ダブルリーチ・ツモ・タテチン一通’というのを上ったことくらいしか覚えていません。 くそ。思い出しても腹が立つ。
で、やっと本題。
もうひとつ覚えているのが、エポなんです。
ちょっと情けない話、麻雀のBGMとしてなんですけど……。
それにしても長いフリでスイマセン。
ボクはこの旅行にラジカセを持っていってまして、当時よく聴いていたカセットも持参していました。
エポは聴き始めで「こりゃ意外にいいぞ!」と好きになりかけていたときですから3本持っていっていました。「DOWN TOWN」と「GOODIES」と「うわさになりたい」の3本。これをくりかえし繰り返しクリカエシ賭けながらじゃなかったかけながら、麻雀をしていたんです。ですから今でもこの頃のエポを聴くと、背後に牌をかき混ぜる音が……
(他に持って行って聴いたのは、門あさ美、麻倉未稀、松原みき。何故か女性ポップスに凝っていた時期だったんですね)
それ以来エポは僕のフェバリットになりました。
エポを嫌いにならなかったということは、やっぱりあの時トータルで勝ったのかもしれませんね。大負けしていたらきっとエポも嫌いになっていたでしょう。危ないところだったな。
御存知のようにエポは山下達郎のバックから、その才能を認められて独立したラッキーガール。大貫妙子もそうだったっけ。
とっても明るくてキュートでポップで、ドライブとかでもよく聴きました。“ポップ”という言葉が普及し始めの頃でした。「女性ポップシンガー」というと真っ先にエポが頭に浮かぶ、そんな感じ。
いまでも大変よく聴くアーチストの1人です。
この「DOWN TOWN」はデビュー作にしてすでに傑作の一枚。エポ本人の作詞作曲も多く美しくまとまっています。当時エポはまだ日本女子体育大学に在学中だったんですってねぇ。オリジナルの中では「クラクション」「語愛」「珈琲タイム」などのバラード系が好き。
白馬で聴いたあとの2枚「GOODIES」と「うわさになりたい」も「DOWN TOWN」に負けないくらい良く出来ていて、このページにどれを載せようか迷ったんだけど……どれもどの曲もすごくいいよね。
エポのCDはほとんど持っているけど、この3枚に劣らずよくかけるのが「THE BALLADS」。
バラードばかり集めたベスト版みたいなものなんだけど、夜とか、いいですよぉ。ほかには「フリースタイル」かな。
ということで、個人的なエポ・ベスト10。
季節なんかでも変わってしまうんだけど、やっぱり初期に偏るかも。
1. 12月のエイプリル・フール
2. 五分遅れで見かけた人へ
3. 雨のケンネル通り
4. きゅんと
5. 語愛
6. Park Ave.1981
7. 音楽のような風
8. うわさになりたい
9. 雨のめぐり逢い
10. GOODIES
会社に月に20日も拘束されている今、あの白馬での限りなく‘無駄’な時間が貴重に思い出されます。
「麻雀しながら聴いて好きになった」なんてエポに失礼なことかもしれない。でも、あの‘無駄’な数日に聴いてよかったな、という思いもあります。あんな4日間、もう一生ないでしょうから。
【1997年9月記】
1997年09月01日(月) 22:02:37・リンク用URL

@satonao310