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Dreams Come True「LOVE GOES ON ...」

LOVE GOES ON...
Dreams Come True
1989年発売 EPIC/SONY

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別に糟糠のファンを気取るわけではないのですが。
ドリカムを支持したの、日本でもかなり早い方ではなかったかと思います。

何年前だったかのある日。
まだドリカムがデビューしたばっかりだったから1989年、かな。
会社にある大手のレコード会社の人が売り込みに来たんです。
で、いろいろと新しいグループとかの売り込みを聞いた後、

「ところで、個人的にオススメのグループっています?」

と軽い気持ちで尋ねたら、

「いやぁ〜、他社なんですけど、ドリームズ・カム・トゥルーってグループ、
 なかなかいいですよ。
 特にライブがいいんです。
 ……あの、ボクが薦めたって誰にも言わないでくださいね」


なんじゃ? そのグループ名。
マドンナの名言から取っているのか? なんだかダセー、っていうのが最初の印象。
でも、わざわざ他社の新人を薦めてくれているんだから本当にいいんだろうなぁ、まぁ買ってみるかね…。

で、買ったのがデビュー・アルバム。
それから3カ月もしないうちに出たのが、この2枚目「LOVE GOES ON ...」でした。

はまりましたねぇ。

2枚とも聴きまくり。こりゃイイわ!


特にこのアルバムは何回聴いたか数知れません。

わりと元気になりたいときとか、遊びに行く車の中でとか、とにかくよくかけていました。

  うれしい!たのしい!大好き!
  うれしはずかし朝帰り
  BIG MOUTHの逆襲
  MEDICINE
  LAT. 43゜N
  自分勝手な夜
  星空が映る海
  サンタと天使が笑う夜
  LOVE GOES ON ...
  未来予想図2

隙がない構成。名曲揃い。全く良く出来ている!

特に一曲目の「うれしい!たのしい!大好き!」の秀逸さには参りました。

いままでこんな曲は世の中になかった。
湿り気も疑念も未来への言い訳もなく、ここまで前向きにあからさまに素直に堂々と愛を歌った歌はいままで日本にはなかったと思うのです。

なんちゅう性格の良い歌なんだ……。

メロディもいいけど、なにより歌詞がいい。これは松任谷由実、NOKKOに並ぶものすごい作詞家があらわれた、とオーバーでなく呆然としていました。
ユーミンの繊細な金のナイフもNOKKOの黒のナイフも持っていないけど、吉田美和は気持ち悪いくらい明るい白のナイフで世の中を切り取っている。

なるほど、こういうグループだから、ああいうグループ名なのね。やっと理解した。
理解したときにはもう信者になっちゃっているんだけど。




98年の4月。
沖縄に出張で行ったんだけど、たまたまドリカムが沖縄に来ていてツアーの最終日だったのです。
運良く立見席を入手してひっさしぶりにドリカムのライブを見に行ったんだけど、印象的だったのは吉田美和が何度も叫んだこんな言葉。



みんなを幸せにしてあげるからねー!



自分のまわりにある愛とか恋とか友情とかを歌うだけで終わっている歌い手が多い中、ドリカムはもう一歩踏み込んで「幸せにしてあげる」だもんなぁ。
なんだか、呆れる・気恥ずかしいを通り越してちょっと瞠目したりして。

うーん。
彼らの「みんなとわかり合おう」というレベルをひとつ越えた「みんなに分けてあげる!」という態度は新鮮だ。
また吉田美和がそれを体現する人としてカリスマ性がありすぎるのよ。
なんというかオーラみたいなものが小さな身体中から発散されているのだ。
彼女がやるんだったらどんなに気恥ずかしいような前向きのことでもオッケーというような気分に聴いているこちらはさせられてしまう。

いや、なかなか。

「わかるひとだけわかってくれればいいよ」というような自己満足なアーチストが多い中、「どうやったらみんなにわかってもらえるか」を真剣に考えているグループなのだ。
彼らは(少なくとも吉田美和は)たとえ歌で売れなかったとしても、例えばレストランなどのサービス業なんかやってもきっちり名前をあげたことでしょう。いや、普通の会社生活でも一頭目出たんではないかな。
どの分野でも成功するタイプの人だと思う(成功という言葉がナマだけど)。


そういえば、思い出したけど。
コンサートの最初に「カメラのフラッシュなどは舞台効果を損ねますのでおやめください」とかよくアナウンスが流れるよね。
ドリカムのライブに行くと、ここでも観客とコミュニケーションしようとする。ちゃんとサービスしてくる。
メンバーの中村正人による唄(録音されたものだが)でそこらへんの禁止事項を楽しく歌い上げるのだ。観客は手拍子で禁止事項を理解する。あのアナウンスは居丈高でいっつもイヤな感じがするが、そんなイヤな後味などひとつもない。
どうやったらもっと観客が気持ちよくなれるのか、ここでも考えているのだ。

こういうところにドリカムの真骨頂があると、ボクは思う。



あ、なんだかライブ報告みたいになっちゃった。
曲とか歌唱力とかのすごさについては語るまでもないからいいよね。
アメリカ進出とかの話題もそこら中に転がっているし。


最後にひとつ。
意外と好きな人少ないようだけど「星空が映る海」って名曲だと思うなぁ。



【1998年8月記】

1998年09月01日(火) 22:11:48・リンク用URL

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