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LV5ゲド戦記シリーズ「影との戦い」「こわれた腕輪」「さいはての島へ」「帰還」「アースシーの風」

ル=グウィン著/清水真砂子訳/ 岩波書店/順に1550円、1450円、1650円、1850円、1800円

ゲド戦記 全6冊セット
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もうとっくに完結したと思っていたゲド戦記シリーズに、続編&最終完結編が出るらしいと聞いたのは今年のいつだったか。

そう言われてみると確かに未完な謎がいくつもあり、最終話があって当たり前とは思うのだが、なんといってもシリーズ4作目の「帰還」の副題が「ゲド戦記最後の書」なんだもん。あれが最後なんだな、と、不思議に思わず満足していたよ。なんとその「帰還」から11年後の今年、5作目「アースシーの風」が突然出るなんて!!! うれしくて鼻血出そう。

まぁなんというか、人生がすべて詰まったようなシリーズだ。
とっくに筋の細かいところは忘れていたので、また一巻目から読み始めたのだが、あらためて舌巻いた。すごい。特にドラマチックな筋ではないのだが、味わい深いことと言ったら「十二国記」も「指輪物語」も越えるだろう。

好きなのはやっぱり「さいはての島へ」かな。
一巻目も好き。「こわれた腕輪」も味わい深い。ストーリーを追う若い読者にとっては、「帰還」以降のゲドが情けなさ過ぎて不満かもしれない。でもまぁ、ある程度歳とってくると理解できると思う。あそこからのゲドの深みが。ただ……そう言うボクも、最後の最後でゲドがもうひと活躍するのかと思っていたなぁ(ネタばれになるのでこれ以上書かないけど)。

でもシリーズの積もり積もった謎のほとんどが氷解する快感はあった。正直いうと、まだ謎がいくつか残されているんだけど、でもいいの。もともとなかったはずの一冊なんだから。
この「ゲド戦記」と「指輪物語」に、いまのすべてのRPGゲームの要素が入っているといっても過言ではない(あ、あと「ナルニア国物語」も入れたいところ)。ゲーム好きで本を読まない方々にも読んで欲しい傑作シリーズである。
※amazonへのリンクは「外伝」も入れたセットにしています。

2003年06月01日(日) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ファンタジー

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