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「極北が呼ぶ」

amazon冷戦後のスパイ小説はこうなるんだな、と感慨深い。
極寒のシベリアを舞台に繰り広げられるアドベンチャー・スパイ・サスペンスで、下巻途中からの緊迫感は尋常でなく身を震わされる。これだけでも三ツ星をあげたいくらい。
だが、主人公へのカタルシスが弱い、主人公がそこまでする動機が鮮明でない、主人公の恋愛に感情移入できない、そしてなにより命を掛けて受け取りにいく情報がそんなに魅力的な内容ではない……など、ちょっと足を引っ張る要素が多いのだ。惜しい! この、稀に見る不思議なキャラの主人公がもう少ししっかり書きこんであったら「傑作」だったのになぁ。
1997年07月01日(火) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:ミステリー
@satonao310