「KYOKO」
村上龍著/集英社/1427円

amazonこのところずっと暴力とセックス描写で読者を煙に巻く感があった著者だが、今回はアタリだと思う。正面からまっすぐ書いた中編だ。
題名がボクの娘と同じ名だったので「どうせまたあの村上龍節だろう」と思いつつ買ったのだが、いやいやこれは良く出来ている。抑制された筆致、考え抜かれた構成、生き生き立ってくるキャラクター。あの、読者を引きずり回す迫力は今回はそんなにないが、新しい村上龍節誕生の予感がする。おすすめ。
1995年12月01日(金) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:小説(日本)