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「ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉―鳥刺し男編」

amazon第3巻完結編。
いったいどうしたんだ?という1巻、2巻のダラダラから、一気にストーリーテラーの本領に達していくその収束力はすごい。この収束のために1巻2巻のゆるさがあったのだと納得してしまう出来。ここへきて第一級の文学の完成をみた感じである。すばらしい。
枝葉のストーリーが完結してなくてなんか欲求不満が残る部分もある。「死が生の一側面に過ぎないように(著者は今まで繰り返しこのことを語ってきた)、過去も現在の一側面に過ぎない、そして未来も」という今回の主題からして、わざとストーリーを完結させていないということもあるのかもしれない。とにもかくにも‘力作’には違いない。「国境の南--」の数倍好き。
1995年10月01日(日) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:小説(日本)
@satonao310